坂東龍汰、“母”南果歩からの手紙に瞳潤ませ感無量 「自慢の母」「自慢の息子」と愛情たっぷり
2025年1月18日 19:45
本作は“死別の悲しみとどう向き合うか”をテーマに、恋人の美紀(西野)を突然の事故によって亡くした青年・昴(坂東)が、葛藤を抱える母親の洋子(南)と向き合いながら、周囲の人々と共に再生の道を歩む姿を描いたヒューマンドラマ。TBS系連続ドラマ「ライオンの隠れ家」での演技も高く評価された坂東が、映画単独初主演を果たした。

満席の会場を見渡した坂東は、「うれしいです。昴という役に向き合って、いい作品をつくろうという気持ちで撮っていた時は、こういう景色は想像できていなかった。こんなにたくさんの皆さんに足を運んでいただけて感無量です」と胸を熱くしていた。
キャスト陣はそれぞれ今回が初共演となった。
坂東は「美紀役は誰になるのかと勝手に想像している中で、最初にふっと顔が浮かんだのが西野さんだった。絶対にぴったりだなと思っていた」と告白。「でもそんなことありえないと思っていたら、監督から『西野さんに決まりました』と連絡をいただいて。ええ!と。本当にありがとうございます…という感じ」と思い描いたキャスティングだったことに驚愕しきり。

「独特な役」と美紀役を表現した作道監督も、「強烈なインパクトを残しながらも、最後は(昴が)暗いところではなくて、彼女が好きだった時の気持ちに戻ってくることになる。それを演じられるのは、西野さんしかいらっしゃらないと思った」と信頼を寄せると、西野は「すごくうれしいです。監督と坂東さんのイメージが自然と一致したというのも、すごいことだと思います」と目尻を下げていた。
昴の母親役を演じた南は、「ナチュラルで透明感があふれている。イケメンという言葉だけでは収まらない、懐の大きさを感じた。お芝居もすごくナチュラル。楽しいキャッチボールがたくさんできた」と息子に扮した坂東の印象を口にし、「自慢の息子です」とにっこり。坂東も「自慢の母です」と笑顔を見せ合った。

この日は南から坂東に向けて、サプライズで手紙を贈られる一幕もあった。坂東が「ええ!ウソ!お手紙!? 知らなかったです」と目を丸くする中、南は「昴へ。初主演作、公開おめでとう」と祝福から始まる手紙を読み上げた。初めて会ったのは作道監督を含めて3人で行った本読みだったそうで、「この子は私の息子だと、すぐに思いました」としみじみ。
さらに「撮影の待ち時間に、あなたは自身の生い立ちを私に話してくれました。そこでもっと距離が近くなった気がしました。私自身も喜怒哀楽の“哀”を感じやすいタイプですが、あなたの明るさ、人懐こさはきっと哀しみの力から来ているのではないかと感じました。人生の中では喜びを見つけて生きていきたいものですが、私は悲しみや寂しさを知っている人が、本当の喜びを感じ得るのだと思っています」と坂東の心に寄り添った言葉が続き、「あなたが今まで感じてきたことすべては、この昴という役に投影されているのだと思います。映画の中でのあなたの居住まいは演技を越えるものがありました」と称え、「良い役に、良いタイミングで出合えたね。母はうれしいです。私はずっと昴の母として、あなたを見ていくと思います。これからのあなたが楽しみです」とエールを送って手紙を締めくくった。


南の読む手紙に聞き入っていた坂東は、「ありがとうございます」と感謝しきり。手紙を渡す瞬間、2人はハグを交わした。坂東は「僕も、南さんと待機時間にお互いの話をした時間をすごく覚えている」と声を震わせながら振り返り、「その時までちょっと不安があったんですが、その不安な気持ちを救ってくれる言葉をたくさんかけてくれた。南さんのあの言葉がなかったら、演じきれなかったんじゃないかと思っています」と瞳を潤ませた。南は「私も、坂ちゃんが息子で本当に幸せでした。これから大きく羽ばたいてください」と声をかけるなど、2人の温かなやり取りに会場からも大きな拍手が上がっていた。

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(C)「君の忘れ方」製作委員会 2024
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