第5回「TBSドキュメンタリー映画祭2025」3月14日から6都市で開催 「ソーシャル・セレクション」「戦後80年企画」ラインナップ
2025年1月9日 11:00
TBSテレビやTBS系列各局の記者やディレクターが、歴史的事件、現在進行形の出来事、そして市井の人々の日常を記録したドキュメンタリーブランド「TBS DOCS」の劇場上映企画として、2021年にスタートした「TBSドキュメンタリー映画祭」が、2025年3月14日から、東京・名古屋・大阪・京都・福岡・札幌の全国6都市で順次開催される。
今回で第5回を迎える本映画祭は、テレビやSNSでは伝えきれない「事実」や「声なき心の声」に迫り、進化を続けている。今回は表現者や歴史再発見を通して新たな感性に出会える「カルチャー・セレクション」、多様な生き方や新たな価値観を見つめる「ライフ・セレクション」、現代を取り巻く重要な社会問題を考える「ソーシャル・セレクション」、終戦80年の節目に名作で振り返る特別上映「戦後80年企画」の4部門を設け、数多くの傑作ドキュメンタリーを紹介する。
このほど、「ソーシャル・セレクション」5作品と「戦後80年企画」3作品が発表された。
例年注目を集め活発な議論を巻き起こす「ソーシャル・セレクション」では、世界最大の熱帯雨林、南米アマゾンで先住民族の子ども達に、脳の異常や身体の麻痺などの健康被害の知られざる実態を明らかにする、「埋もれる叫び 南米アマゾンで広がる子ども達の異変」(萩原豊監督)、取り壊された「群馬の森」にたたずむ追悼碑を通して歴史修正と日本社会の変化を見る「あの日、群馬の森で 追悼碑はなぜ取り壊されたのか」(三宅美歌・日下部正樹監督)、クマの被害、ハンターの制約、政治の不透明さ。7年前、北海道の小さな村が直面したクマ対策のヒントを追った「劇場版 クマと民主主義」(幾島奈央監督)、悪名高い国営諫早湾干拓事業で、追い込まれていく漁業者たちと巨大公共事業の実態に迫る「誰のための公共事業 ギロチンが宝の海を壊した」(里山千恵美監督)。ミキサー運転手の労働組合「連帯労組関西地区生コン支部」、通称「関生(カンナマ)」を狙った事件。知られざる戦後最大規模の「労働事件」の真相に迫る「労組と弾圧」(伊佐治整ディレクター)の5本を上映。
戦争中の日本を象徴する歴史的なテーマを描く「戦後80年企画」では、1951年、20歳の時に米軍の兵士と結婚し、「戦争花嫁」とよばれ、激動の時代を生きた桂子の人生・生き様・家族・苦悩・日常を、当時の世相と共に描く「War Bride 91歳の戦争花嫁」(川嶋龍太郎監督)、第2次大戦後、米軍統治下の沖縄で、米軍に「NO」と叫び続けて、弾圧を恐れず民衆と共に闘い抜いたその姿は「不屈」の象徴だった政治家・瀬長亀次郎を描いた「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」(佐古忠彦監督)。1945年6月、福岡大空襲で母を失った翌日、自ら志願してB29搭乗員の処刑に加わり、4人を手にかけた為に敗戦後、BC級戦犯として東京・豊島区にあったスガモプリズンに収監されて、絞首刑の判決を受けた冬至堅太郎の真実、「巣鴨日記 あるBC級戦犯の生涯」(大村由紀子監督)を紹介する。
「ライフ・セレクション」「カルチャー・セレクション」のラインナップは今後順次発表される。3月14日から、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国6都市にて順次開催。ラインナップ詳細は公式HP(https://tbs-docs.com/)で告知している。
東京=会場:ヒューマントラストシネマ渋谷 |日程:3月14日(金)~4月 3日(木)
大阪=会場:テアトル梅田|日程:3月28日(金)~4月10日(木)
名古屋=会場:センチュリーシネマ |日程:3月28日(金)~4月10日(木)
京都=会場:アップリンク京都|日程:3月28日(金)~4月10日(木)
福岡=会場:キノシネマ天神|日程:3月28日(金)~4月 10日(木)
札幌=会場:シアターキノ|日程:4月開催
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