マーゴット・ロビー、「バビロン」は次の「ショーシャンクの空に」になる
2024年11月29日 11:00
(C)2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.批評・興行ともに振るわなかった2022年のハリウッド大作「バビロン」について、主演のマーゴット・ロビーが「なぜ人々が嫌ったのか、今でもわからない」と米ポッドキャスト「Talking Pictures」で語り、話題を呼んでいる。
「セッション」「ラ・ラ・ランド」で知られるデイミアン・チャゼル監督がブラッド・ピットとマーゴット・ロビーを迎えて手掛けた本作は、1920年代のハリウッド黄金期を舞台に、サイレント映画からトーキーへと移行する激動の時代を描いた群像劇だ。3時間超の大作で、オリジナル映画としては異例の製作費8000万ドル(約120億円)が投じられた。華やかさと混沌、栄光と破滅が交錯する作品世界は、まさにハリウッドの光と影を映し出している。
本作は2022年12月の米国公開時から批評家の間で賛否が分かれた。過剰な演出や長尺が指摘される一方、その大胆な映像表現と野心的なテーマ設定を評価する声も根強い。しかし、世界累計興収は6500万ドル(約97.5億円)と製作費を大きく下回る結果に終わっている。
それでも「私はこの作品を愛している」と断言するロビー。「20年後には『えっ、バビロンって当時うまくいかなかったの?』って言われるんじゃないかしら。『ショーシャンクの空に』が興行的に失敗したって聞くと『どうしてそんなことが?』って思うでしょう。それと同じように」と持論を展開した。
実際、1994年に公開された「ショーシャンクの空に」は、当初の興行収入がわずか1600万ドルほどだった。しかし、その後ケーブルテレビでの放送やDVDレンタルを通じて徐々に評価を高め、現在では映画史に残る傑作として認知されている。IMDbの評価ランキングでは常に上位に位置し、多くの映画ファンから支持され続けている名作だ。
「バビロン」もまた、そのスケール感とテーマの普遍性から、時間とともに再評価される可能性を秘めている。映画産業の転換期を描きながら、芸術と商業、夢と現実の狭間で揺れ動く人々の姿を映し出した本作は、現代の映画界が抱える課題とも重なる部分が多い。
なお、「バビロン」は第95回アカデミー賞で衣装デザイン、美術監督、作曲の3部門にノミネートされたものの受賞には至っていない。しかし、その豪華な美術や衣装、ジャスティン・ハーウィッツによる印象的な音楽は、作品の魅力を高める重要な要素として評価されている。
関連ニュース
「ボディビルダー」あらすじ・概要・評論まとめ ~プレミアから約3年、トラブルを乗り越えて、ついに公開されるボディホラー心理劇~【おすすめの注目映画】
2025年12月18日 09:30
映画.com注目特集をチェック
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「こんなに面白かったのか!!」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
「ズートピア2」「アバターF&A」「楓」など超注目作を“500円”で観る!
【知らないとめっっっっっっっちゃ損!】絶対に読んでから観に行って!!!!!
提供:KDDI
楓
【今年最大級に切なく、涙が流れた】双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした
提供:アスミック・エース
「ズートピア2」観た人の感想は?
「大好き」「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「メロすぎ」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中…
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」些細なケンカが…まさかの大事件へ
提供:ハピネットファントム・スタジオ