小栗旬、“父親あるある”を映画に 浅野忠信は「SHOGUN 将軍」きっかけで監督に挑戦 【「MIRRORLIAR FILMS AKITA文化祭」レポート】
2024年11月27日 16:00
短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS Season6」に関連するイベント「MIRRORLIAR FILMS AKITA文化祭」が11月16日、秋田拠点センターALVEで開催され、プロデューサーであり本作に出演する阿部進之介、同じくプロデューサーの山田孝之、本作で「1/96」の監督を務めた小栗旬、「男と鳥」の監督を務めた浅野忠信らが登壇した。
2020年より始動した、伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする「MIRRORLIAR FILMS」(読み方:ミラーライアーフィルムズ)は、メジャーとインディーズの垣根を越えて映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト。これまでにSeason1〜5では俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した42本の短編映画を劇場公開。著名クリエイターの作品から一般公募作品まで、多彩な短編映画が集まっている。シーズン7には監督として加藤浩次、加藤シゲアキの参加が決まっており、注目クリエイターが続々とプロジェクトに加わっている。
「MIRRORLIAR FILMS AKITA文化祭」は、「MIRRORLIAR FILMS」が、秋田市未来創造人材育成・プロモーション事業実行委員会と行われ、この日は第1公演から第4公演まで開催された。
第1公演では、伊藤プロデューサーが「秋田市での取り組みをモデルケースにseason7に東海市での撮影(※加藤浩次監督、加藤シゲアキ監督が参加)が既に決まっていますが、シーズン8は岡山県での撮影が決定いたしました」と発表した。なお、伊藤プロデューサーは11月20日に岡山県知事を表敬訪問し、秋田での事例を報告。岡山県フィルムプロジェクトはseason8と併せて長編映画のプロジェクトも進行しているという。
第2公演では、浅野の参加の経緯が「SHOGUN 将軍」で共演した阿部からの誘いだったことを明かし、監督作「男と鳥」に登場する独創的なキャラクター(ゾンビ侍)が生まれた経緯に話が及ぶと「『SHOGUN 将軍』の撮影をしているときに、阿部くんと『もし続編があったら死んでしまったキャラクターはどうなるんだろうね?』みたいな話をしてたときに“ゾンビ侍”で出てきたらいいんじゃないかって話になって…」と明かす。
「次の日、浅野さんがSNSで手描きのゾンビ侍のイラストをあげていて(笑)。それで今回作品作るってなった時に、ゾンビ侍にしようみたいになって」(阿部)と、主人公のキャラクターの意外な誕生秘話を語った。
小栗は、山田からの声がけが監督挑戦のきっかけだったそう。作品の内容に話が及ぶと、「元々全然違うものをやろうと思っていたんですけど、打ち合わせを重ねている間に脚本の三枝くんと僕が“父親あるある”みたいのを話していたら、それを聞いた下京プロデューサーから『その話を映画にしたら面白いのでは?』という話になって、父親が現実逃避したいみたいな話に進んでいきました」と振り返る。
主演を務めた藤森慎吾の撮影エピソードに関しては、「初日のファーストカットの撮影のときは、『僕、ただ歩くってしたことないかもです』って、藤森くん手と足が一緒に動いちゃうぐらいの感じのガチガチさだったので、それはすごく面白かったです(笑)。でもそのあとはすぐに感覚を掴んでくれて本当に素晴らしい演技でした」と楽し気に語る。
第4公演では、小栗が監督作について「みんなに助けてもらいながら撮影できましたし、作品的に世の母親、女性たちを怒らせないところを探るのが重要でした。脚本家の三枝くんとお互いに脚本ができた段階で妻に読んでもらいました」と、制作裏話も披露。山田は「小栗旬も家ではこうなんだと世の中の男性は勇気づけられるな」と話していた。
「MIRRORLIAR FILMS Season6」は12月13日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国の劇場で2週間限定上映。「1/96」「サン・アンド・ムーン」「FAAAWWW!!!」「男と鳥」「カフネの祈り」の5作品で構成されている。
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