「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」前日譚の製作決定を舞台挨拶で発表 鈴村健一、石田彰からの手紙も披露
2024年11月6日 07:00

「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の前日譚にあたる「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO」の製作が決定した(発表媒体は未定)。11月1日に東京・グランドシネマサンシャイン池袋で開催された特別版上映第2弾記念の舞台挨拶で、特報映像とともに発表された。
「機動戦士ガンダム SEED FREEDOM」は、2002年にスタートした「機動戦士ガンダム SEED」シリーズの最新作。04年放送の「機動戦士ガンダム SEED DESTINY」で描かれた争乱の後を舞台に、キラ・ヤマト(CV:保志総一朗)たち世界平和監視機構「コンパス」のメンバーが、平和を脅かす「アコード」の脅威に立ち向かう。500カット以上の本編映像アップデートに加え、福田己津央監督書き下ろしのエピロードカットを追加した「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」特別版上映第2弾は、東京・新宿ピカデリーほかで11月14日まで上映中。

舞台挨拶では、キラ役の保志、福田監督、プロデューサーの仲寿和氏が登壇し、「SEED FREEDOM」の興行収入が50億円、観客動員数が300万人を突破したことに感謝しつつ、「SEED FREEDOM ZERO」についても言及した。
「SEED FREEDOM ZERO」はシリーズ構成の両澤千晶さんと森田繁氏によって執筆されたシナリオとなっており、福田監督が「『FREEDOM ZERO』は、『FREEDOM』がヒットしなければ完全にお蔵入りになっていました。20年前にシナリオまではできていました。絵コンテも半分近く出来ていて、最古の絵コンテは20年前のものもあり、『FREEDOM』のコンテより古いものがありました」と裏話を明かし、会場を驚かせた。「SEED FREEDOM」の前日譚として描かれるという内容については、「映画をやるにあたってワンクッション、展開を検討してまして、それを作っていたんですが、『SEED FREEDOM』ありきの企画なので、少し一呼吸置くような内容になっています。映画へのつながりで“ここはどうなってたの?”という部分は大きく出来てます」とアピールした。
保志は、「『SEED』シリーズ全体を作っているという立場とは違うので、どちらかというとファンを代表して、これからもどうなっていくのか皆さんとドキドキを共有しつつ、完成を楽しみに、ぜひ自分の目で見たいと思っております」と、「SEED FREEDOM ZERO」への期待を寄せた。
また、舞台挨拶では、サプライズでシン・アスカ役の鈴村健一、アスラン・ザラ役の石田彰からの手紙も披露された。鈴村、石田からの手紙全文は以下の通り。
ご来場の皆様へ
「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」再びの公開おめでとうございます。
そして、興行収入50億円、総動員数300万人突破の大成功を心よりお祝い申し上げます。
参加されたスタッフの皆様の情熱がこの成果を生み出し、そこに参加させていただけたことに深く感謝しております。
映画公開後、しばらく連絡を取っていなかった友人や知人からも「面白かった」「最高だった」といった熱すぎるメッセージが届き、改めてこの作品の影響力を実感しました。「待ってた甲斐があった!スタッフの皆さんによろしくお伝えください」とも言われております。
監督を始めスタッフの皆様、転勤族でなかなか友達とも連絡が取れなかった僕を再び友達と繋げてくださってありがとうございます(笑)
今回の舞台挨拶に参加できなかったことが非常に残念です。
皆様と直接お会いして作品の魅力を分かち合えませんが、きっと今そこにはお客さんがニコニコしている素敵な景色が広がっていることだと思います。
その場にはおりませんが、感謝の気持ちは精一杯送ります!
「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」は、壮大な世界観の物語とともに、人間の深い葛藤や成長を描いています。
皆様がこの作品を通じて感じた感動や興奮が、声優陣の演技を通じてしっかりと伝わっていることを願っています。
これからも、皆様の期待に応え続けられるよう、さらに感動を届けられる作品が続く限り頑張ってまいります。
今回の舞台挨拶が、皆様にとって特別な思い出となることを願っています。
本日は本当にありがとうございました。
次回はぜひ、皆様と直接お会いできる日を心待ちにしています。
どうぞ、これからも「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の応援をよろしくお願いいたします。
ご来場の皆さん、本日は「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」特別版の上映にお集まりいただきありがとうございます。
今回の特別版のアップデートは500カット以上とのことですが、皆さんはどのくらいお気づきになったでしょうか?
オリジナル版を見逃していて今回初めて観たという方にとっては、より理想的な形でご覧いただくことができましたし、オリジナル版を観に何回も劇場に足を運ばれた方にとっても、映画を新鮮に捉え直すきっかけにもなり、新たな楽しみとして受け入れていただけるのではないでしょうか?
オリジナル版公開時の舞台挨拶でも、ファンの皆さんの「SEED」に対する待望の気持ちは重々感じていましたが、こうして特別版が作られ、それがまた劇場公開され大勢のお客様に観に来ていただけているという状況に、改めて「SEED」に皆さんから寄せられている期待と熱さを感じています。
そして、そんな作品に関われた幸運に大変感謝しています。
そのくせ、オリジナル版の舞台挨拶時にアスランの誕生日の話が出ても、正直ピンと来ていなかったことをここで告白し、懺悔させてください。
客席から10月29日と教えられて初めて認識する始末です。なんだかすみません。
ということで、さきおとといはアスランの誕生日でした。遅ればせながら「アスランおめでとう!あなたの一部として声優人生を歩めて良かったです。」
おそらく全国のファンの方々も、10月29日には彼のことを思ってくれたことでしょうし、その気持ちは彼にも伝わっているはずです。
今日は、直接声を発することができないという特殊な事情を抱えたアスランに成り変わり、僭越ながら僕の方からお礼を言わせていただきます。
「たくさんのお祝いの気持ちを伝えていただきありがとうございました。皆さんの心遣いがとても嬉しいです。今後も皆さんからの応援を裏切らないよう、世の中が少しでも正しい道に進むように微力ながらカガリのサポートを続けていきます。皆さんも是非、平和に暮らせる戦争のない世界のことを考えてみてください。」
ところで、アスランは何歳になったということなのでしょうか?
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