役所広司×内野聖陽が語り合う“表現者”の葛藤と欲望――滝沢馬琴&葛飾北斎役で辿り着いたもの【「八犬伝」インタビュー】
2024年10月26日 11:00
「ジジイ2人が朝っぱらから、狭い部屋にこもって何やってんだか……」――。
映画の中で、寺島しのぶが発する、そんな辛辣なセリフに思わず笑いがこみ上げてくる。映画「八犬伝」(10月25日公開)で“ジジイ2人”――人気作家・滝沢馬琴と天才浮世絵師・葛飾北斎を演じているのは役所広司と内野聖陽。江戸時代を代表する偉大なる芸術家であり、親友同士でもあった馬琴と北斎を演じた2人が、俳優の視点で“表現者”の葛藤や欲望について語り合う。(取材・文/黒豆直樹、撮影/間庭裕基)
役所:北斎との2人のシーンで、ユーモアのある部分は、内野さんと一緒に、できるだけ拾っていこうというふうな感じに自然となっていたと思います。(映画は)馬琴が48歳の時から始まるんですけど、扮装に時間がかかるんですよね。毎朝、暗い内から入って、よもやま話をしながら、だんだんジジイになっていく姿を見て「老けたね」なんて言いながら(笑)、時間の流れを感じていましたね。
特に2人で話し合ってというわけではないのですが、馬琴はそんなに動かないので、そこは内野さんがいろいろ工夫して動いたりしてやってくれて、そこから生まれてくる面白みを探しながらやっていましたね。
内野:北斎に関して、曽利(文彦)監督から「馬琴の部屋に“風”をもたらしてほしい」と言われていました。馬琴さんは、うず高く本が積まれたあの部屋から一歩も出ずにあの大ファンタジーを生み出すんですが、一方で北斎は全国津々浦々を行脚してインスピレーションを得て絵を描くという創作家ですよね。その差異を出してほしいと。
(北斎は)自由人の極致みたいな人なので、その囚われない規格外の感じを出せたらと思っていました。実は北斎の方が年上なんですよね。でも僕は役所さんより12歳年下なので、そこをどうしたものかと……(苦笑)。尊敬する大先輩を前に後輩感が出ないようにしようというのは考えていました。仲が良さそうに見えつつ「絶対に俺の絵はやらねぇぞ」という意地悪な感じも大事にしたいなと。
役所:いやいや、ト書きにはそこまで書いてなかったよね。あの場にお百(馬琴の妻/寺島)が来て「ジジイが朝っぱらから――」というセリフがあるので、なるべく近いほうがいいだろうと。そこで背中を使うことになったんですね。
内野:そうですね。役所さんの方から「ジジイが2人、なんか変な態勢でいたら面白いんじゃないか?」という提案があって、いつのまにかああなっちゃいましたね(笑)。
あの構図ってすごく絵を描いてほしい馬琴と「描いてやるもんか」という北斎の関係性が見事に現われてますよね。支配する側と「描いてくれるなら何でもします」という側のM的な感じがあって、面白いですね(笑)。
役所:やっぱり憧れますよね、何かをやり遂げた人というのは。魅力的な人物でなければそこまでのことはできないだろうし、家族や友人といった周りの人たちがいたからこそできた部分もあるし、一方で馬琴も家族を犠牲にしてもいますよね。
ものをつくる人間が没頭してなりふり構わずやっているという部分には憧れますね、表現者の端くれにいる者として。
内野:僕は今回、北斎に出合ってよかったなとすごく思っていて、彼は社会的にはやっぱり、いびつな男ですよ。引っ越しを100回ぐらいしたという話もありますけど。死ぬ前までも絵が上手くなりたいとか言って、絵に対して全生命力をかけて、ひたすら人を楽しませて、驚かせてやろうと生きてきた人ですから、本当にバイタリティを感じるし、実際、87歳で描いた絵を見ても、ものすごい気迫を感じるんですよ、「何なの?このエネルギー…」って。
その端くれの端くれにいる表現者としては、北斎のバイタリティには本当にパワーや勇気をもらえるという気がしました。こうやっていつまでも向上心を持ち続けられるって素敵だなと思いましたね。
役所:まあ僕ら俳優の場合、魅力的なお話が来るのを待っている立場でもあるので、いつも良い作品、役に出合いたい、素晴らしい監督や共演者と巡り会いたいという気持ちではいますけどね。
自分でゼロから何かを生み出すというよりも、来た仕事を頑張って、それを見てくださった方が「こいつを使ってこういうことやってみたいな」と思っていただければいいなという気持ちですね。出会いを楽しんでもいるし、何しろ絶対に一人では何も生み出せない仕事ですから。集団の中のひとつの駒としてうまく機能するというのが楽しいんですよね。
内野:ちょっとご質問の趣旨とは離れるかもしれませんが、若い頃って、どちらかというと、自分の脳みその中で考えた形で展開させようとする気持ちが強かったりしたんだけど、年を食っていくと、徐々に“開いてくる”というか、いろんなものを取り込んで、もうそんなにひとりで力まなくてもいいじゃねぇかっていう気持ちが強くなるんですよね。
年を取って身体は衰えていくんですけど、心のスタンスが広くなるような気がしているので、それがうまく表現にも乗ってくるといいなという思いはありますね。若い頃よりも取り込むものが多くなっている気がします。脳内だけで考えがちだったのが、貪欲に取り込んで援用できたらいいのかなと。
役所:あれは台本を読んだ時から面白いシーンになるなと思っていました。この仕事に携わっている人間としては、南北のつくる世界に参加してみたい思いもあるし、馬琴の描く正しき者が報われる世界というのも王道で魅力的に感じますよね。
(馬琴の世界は)美しくはあるけど、そればかりでは面白味がなくて飽きてしまうので、南北の毒のある世界に身を投じてみたい思いもあるし……でも結局、行き着く先は、どちらも正しきものが報われる世界というものを感じてもらえるんじゃないかと思います。表現の仕方の違いなんですよね。演じながら「これは永遠のテーマなんだな」と思っていました。
内野:僕自身も「正しきものが必ず勝つ」という勧善懲悪の物語は好きだし、人間に内在する“毒”みたいなもの――それを露悪的なまでに出すのが南北作品だと思いますが、役者としてそれも大好きなんですよね。役所さんのお話を聞いて「俺もロマン派も好きだし、自然派も好きだな」と思っていました。
あのシーン、あの場での南北と馬琴の出会いというのは、曽利監督もエンターテイナーとして問題意識と思い入れをもって撮られているのを感じていました。
役者として、“虚”の部分をいかに“実”をもって伝えるかという部分で勝負しているところはありますし、馬琴が描くような荒唐無稽なファンタジーの世界も演じ手としては日常の表現ではかなわない部分にポンっと行けちゃうので、ワクワクするしすごく楽しいですよ。けれども、日常と同じ心拍数と呼吸でやる表現というのも、それはそれで追究しがいのある世界なんですよね。外連(けれん/仕掛けや道具を駆使して観る者を驚かせる表現)のある世界とそうではない世界――全く違う種類のものに見えて、同じ楽しさがあるんですよね。
内野:そうなんですよ。以前、「砦なき者」(脚本:野沢尚、監督:鶴橋康夫/2004年)というドラマでジャーナリスト役をやらせていただいて、主演が役所さんで、かすかに共演はさせていただいたんですけど…。
役所:ほとんど絡みはなかったもんね?
内野:だから今回、ほぼ初共演で、僕はスクリーンやTVを通してしか役所さんを存じ上げなかったんですが、改めて共演させていただくと、まず何より“排気量”の大きさを感じましたね。
最初のシーンが先ほども話に出た鶴屋南北さんと出会うシーンだったんですよ。そこで役所さんも「緊張するなぁ」とかおっしゃっていたんですけど、南北に食って掛かっていく姿を見て、パワーの込め方が尋常じゃなくて、やはり役所広司さんという人はものすごい排気量だなと。
映画で培ったリアリティのつくり方というのが凄まじくて、そこは後輩として背中を見ながら「学びたいな」といろんな局面で感じさせていただきました。あとは、ちょっとしたズルさも感じました(笑)。とにかく大きな先輩ですね。
役所:いやぁ、内野という俳優を語るというのは……初めて見たのは映画の「(ハル)」(森田芳光監督/1996年)だったね。
内野:ホントですか? ほとんどデビューした頃ですよ。
役所:どこの俳優さんなんだろう?と思ったら文学座でね。それからは、映像も演劇もなんでもやっていて…僕は舞台をやる人にコンプレックスがあるんですよ。
内野:そうなんですか?
役所:「やらなきゃいけない」と思いつつ、ずっとやれていないんでね。こういう過酷な仕事をコンスタントにずっとやっている人はすごい力があるなと思っています。僕も演劇という、膨大なワンカットをやれるようになる訓練をしなきゃいけないと思っているんですけど、ずっと遠ざかっていると、内野さんみたいな人と2人で仕事をするとなった時、怖いですね(笑)。「この人、2時間をワンカットでずっとやっちゃう人だからな」って。
内野:演劇はご自身で遠ざけてしまったんですか? 僕は、役所さんは「全てを映画に投入した人」なんだと思って見てましたけど。
役所:30歳くらいまでずっと、年に1本は演劇をやってたんですよ。ただね、当時はほとんど翻訳ものなんです。翻訳家の方が演出する芝居に出てたんですけど、そうすると「このセリフはちょっと……」となっても「翻訳はこうするしかないんです」というのが何か所かあってね。
内野:翻訳家さんの選んだ日本語が「ちょっとこれは……」という?
役所:そうそう。「(役者の生理として)本当は違うんだよなぁ……」と思いつつやるのがすごく嫌でね。やっぱり日本人が書いた本をやりたいなと思ったんだけど、新作の戯曲で企画を立てるとなると、1年後とかになってしまうし、どんな本になるのかもわからないわけですよね。そうこうしている間に、映画のほうに呼ばれるようになって、だんだん演劇から離れちゃったんだよね。だから映像と演劇の両方をコンスタントにやっている人って本当にすごいなと。
内野:お師匠(※役所が所属した「無名塾」の仲代達矢)はそうじゃないですか。
役所:だから僕はダメな弟子なの(苦笑)。でも内野くんは、俳優として本当にオールマイティだなと思いますね。何をやっても内野聖陽としての魅力を出しつつ、全てをやれる俳優なので、一緒に共演する上では信頼できますよね。
文学座のエースだけあって、凝り性なところもあってね(笑)。「もういいんじゃないの?」というところもこだわり始めると……。寺島しのぶさんとは文学座で同期だったから、しのぶちゃんのいる時は2人でずっと文学座の話をしていて、僕はポツンと置いてかれていました(笑)。でも楽しかったですね。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
十一人の賊軍 NEW
【本音レビュー】嘘があふれる世界で、本作はただリアルを突きつける。偽物はいらない。本物を観ろ。
提供:東映
映画料金が500円になる“裏ワザ” NEW
【仰天】「2000円は高い」という、あなただけに伝授…期間限定の最強キャンペーンに急げ!
提供:KDDI
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 NEW
【人生最高の映画は?】彼らは即答する、「グラディエーター」だと…最新作に「今年ベスト」究極の絶賛
提供:東和ピクチャーズ
ヴェノム ザ・ラストダンス NEW
【最高の最終章だった】まさかの涙腺大決壊…すべての感情がバグり、ラストは涙で視界がぼやける
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
“サイコパス”、最愛の娘とライブへ行く
ライブ会場に300人の警察!! 「シックス・センス」監督が贈る予測不能の極上スリラー!
提供:ワーナー・ブラザース映画
予告編だけでめちゃくちゃ面白そう
見たことも聞いたこともない物語! 私たちの「コレ観たかった」全部入り“新傑作”誕生か!?
提供:ワーナー・ブラザース映画
八犬伝
【90%の観客が「想像超えた面白さ」と回答】「ゴジラ-1.0」監督も心酔した“前代未聞”の渾身作
提供:キノフィルムズ
追加料金ナシで映画館を極上にする方法、こっそり教えます
【利用すると「こんなすごいの!?」と絶句】案件とか関係なしに、シンプルにめちゃ良いのでオススメ
提供:TOHOシネマズ
ジョーカー フォリ・ア・ドゥ
【ネタバレ解説・考察】“賛否両論の衝撃作”を100倍味わう徹底攻略ガイド あのシーンの意味は?
提供:ワーナー・ブラザース映画
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
ハングルを作り出したことで知られる世宗大王と、彼に仕えた科学者チョン・ヨンシルの身分を超えた熱い絆を描いた韓国の歴史ロマン。「ベルリンファイル」のハン・ソッキュが世宗大王、「悪いやつら」のチェ・ミンシクがチャン・ヨンシルを演じ、2人にとっては「シュリ」以来20年ぶりの共演作となった。朝鮮王朝が明国の影響下にあった時代。第4代王・世宗は、奴婢の身分ながら科学者として才能にあふれたチャン・ヨンシルを武官に任命し、ヨンシルは、豊富な科学知識と高い技術力で水時計や天体観測機器を次々と発明し、庶民の生活に大いに貢献する。また、朝鮮の自立を成し遂げたい世宗は、朝鮮独自の文字であるハングルを作ろうと考えていた。2人は身分の差を超え、特別な絆を結んでいくが、朝鮮の独立を許さない明からの攻撃を恐れた臣下たちは、秘密裏に2人を引き離そうとする。監督は「四月の雪」「ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女」のホ・ジノ。