【おうちで秋フェス】ブルース・スプリングスティーン、クイーン、ザ・ビートルズ――“いぶし銀”ミュージシャンの真髄に迫る音楽ドキュメンタリー8選
2024年10月23日 08:00
アメリカを代表するロック歌手、ブルース・スプリングスティーンの最新ツアーに密着したドキュメンタリー「ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド Road Diary」が、10月25日から、ディズニープラスで独占配信されることが決定。そこで、この記事では、スプリングスティーンをはじめ、クイーン、ザ・ビートルズといった“いぶし銀”ミュージシャンの真髄に迫る音楽ドキュメンタリー8作品をご紹介する。長年愛され、いまも輝きを失わない彼らの歩みとパフォーマンスを、秋フェス感覚でじっくり味わいたい。
伝説的バンド「ザ・ビートルズ」が1969年1月に行ったセッション(ゲット・バック・セッション)と、彼らの最後のライブパフォーマンスとなったルーフトップ・コンサートの模様を記録し、解散までの歩みを描いた、翌70年製作の“幻のドキュメンタリー映画”。マイケル・リンゼイ=ホッグが監督を務め、「ザ・ビートルズ」メンバーの絆や当時の熱狂を映し出した音楽映画の傑作が、50年ぶりにフィルムの映像・音響の修復を経て、現代によみがえる。
ディズニープラスでは、ピーター・ジャクソンがメガホンをとり、エミー賞を複数受賞したドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズ Get Back」も配信中。なお11月29日からは、マーティン・スコセッシが製作に名を連ね、「ザ・ビートルズ」が64年、初訪米した際の未曽有の熱狂を鮮明に映し出す完全新作ドキュメンタリー「ビートルズ ‘64」が配信される。
「ザ・ビートルズ」の元メンバーであるポール・マッカートニーが、伝説の音楽プロデューサーで親交が深いリック・ルービンを迎え、楽曲にまつわる制作秘話を一対一のインタビューで語る6話構成のドキュメンタリーシリーズ。各エピソードで取り上げられるのは、「ザ・ビートルズ」時代の革新的な作品群、解散後に結成し、70年代のアリーナロックを象徴する存在となった「ウイングス」としての活動、そして50年間に及び、いまも精力的に続くソロアーティストとしての軌跡など、多岐にわたる。マッカートニーが、いまは亡きジョン・レノンやジョージ・ハリソンとの出会いを振り返り、ギターとドラムを演奏する姿も見ることができる。
ライブ活動からの引退を表明し、世界規模の“お別れ”ツアーを開催したエルトン・ジョンが、2022年に行った北米での最後のライブを収録。会場はかつて、単独アーティストとしては初となる伝説的パフォーマンスで、全世界に衝撃と興奮を届けた聖地、ドジャー・スタジアム。約5万人のファンを前に、代表曲「YOUR SONG」(邦題:僕の歌は君の歌)、本人役でゲスト出演した映画「キングスマン ゴールデン・サークル」にも使用された「Saturday Night's Alright for Fighting」など、過去50年間の大ヒット曲を次々と熱演する。デュア・リパ、キキ・ディーら大物ゲストの出演からも目が離せない歴史的イベントを“最前列”で存分に味わうことができる、ファン垂ぜんのドキュメンタリーだ。
グループとして最多となる、グラミー賞22回受賞を誇る世界的ロックバンド「U2」。そのメンバーであるボノとジ・エッジが、故郷であるアイルランドの首都・ダブリンを旅するドキュメンタリー。彼らと25年来の親交を築く人気司会者のデビッド・レターマンとともに、彼らの素顔やルーツに迫りながら、“ロック史上最強”と評されるボノ&ジ・エッジのパートナーシップがいかに構築されたかを紐解いていく。数万人規模のライブを行うことが多い彼らが、リラックスした雰囲気で貴重なパフォーマンスを披露する姿も必見だ。「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」で第86回アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したモーガン・ネビルが監督を務める。
1984年のデビュー以来、数々のヒット曲を世に送り出し、全世界累計アルバム売上は1億3000万枚を超える“ロックバンド界の生ける伝説”であるボン・ジョビ。現在も最前線を走り続けている彼らの華々しいキャリア、その裏側で生じるプレッシャー、世界ツアーの疲労が生んだバンド内の不和、ボーカルを務めるジョン・ボン・ジョビの声帯の不調など、紆余曲折のサクセスストーリーを4部構成で届ける、バンド初の公式ドキュメンタリー。人気絶頂で脱退したリッチー・サンボラ(ギター)も全面的に協力し、脱退した理由・経緯を初めて公の場で語る姿は見逃せない。100回を超える来日公演の実施、童謡「さくら」を引用した「Tokyo Road」の制作など、彼らの親日家ぶりにも注目したい。
1961年に結成され、いまもなお多くのミュージシャンに影響を与える伝説的バンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」の軌跡に迫るドキュメンタリー。「サーフィン・U.S.A.」を筆頭に、「アイ・ゲット・アラウンド」「カリフォルニア・ガールズ」といったヒット曲を連発し、西海岸の若者たちのカリスマ的存在となった彼らが、時代を先取りし、アメリカを代表するバンドに成長した歩みが、初公開の記録映像や、バンドメンバーと音楽業界の大物たちの新たなインタビューで紐解かれる。「ワンリパブリック」のライアン・テダーや、ジャネール・モネイら、いまをときめくスターたちが、偉大なる大先輩を称えており、その影響力の強さを物語っている。
人気バンド「クイーン」が81年にカナダ・モントリオールで行った4度目の凱旋ライブの模様をおさめた映画。「We Will Rock You」「Somebody To Love」など、大ヒット曲を次々と披露し、爽快なパフォーマンスを繰り広げる。ライブでは、彼らにとって初めての試みとして、長編映画の撮影のために特別にアレンジされた最先端の録音機材を使用し、その最もみずみずしい姿を映し出すとともに、フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンの比類なき音楽性と、ボーカルの才能が呼応する様子をとらえた。同ツアーは、サポートメンバーを加えずメンバー4人で行った最後のツアーとなった。社会現象を巻き起こした映画「ボヘミアン・ラプソディ」(ディズニープラスで配信中)もあわせて楽しみたい。
“The Boss”の愛称で知られる米ロック界の重鎮、ブルース・スプリングスティーンと、過去50年にわたり世界中のツアーをともにした「Eストリート・バンド」が、23~24年にかけて実施したワールドツアーの舞台裏にスポットを当てたドキュメンタリー。貴重なリハーサル風景やバックステージ映像、スプリングスティーンのインタビューの模様など、彼らの伝説的なライブパフォーマンスの誕生秘話が明かされる。スプリングスティーン本人が、ナレーターも担当。これまで、スプリングスティーンに関する映像作品を数多く手がけてきたトム・ジムニーが監督を務める。
現在、ハリウッドでは、スプリングスティーンの伝記映画「Deliver Me from Nowhere(原題)」が進行中。6枚目のアルバムで、多くのミュージシャンが称賛するアコースティック作品集「ネブラスカ」の制作過程を描く内容で、「クレイジー・ハート」「ほの蒼き瞳」のスコット・クーパー監督が脚本と監督を兼ねる。スプリングスティーンを演じるのは、「一流シェフのファミリーレストラン」(ディズニープラスで配信中)でエミー賞の主演男優賞に2年連続で輝くジェレミー・アレン・ホワイトだ。
フォトギャラリー
PR
©2024 Disney and its related entities
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
十一人の賊軍 NEW
【本音レビュー】嘘があふれる世界で、本作はただリアルを突きつける。偽物はいらない。本物を観ろ。
提供:東映
映画料金が500円になる“裏ワザ” NEW
【仰天】「2000円は高い」という、あなただけに伝授…期間限定の最強キャンペーンに急げ!
提供:KDDI
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 NEW
【人生最高の映画は?】彼らは即答する、「グラディエーター」だと…最新作に「今年ベスト」究極の絶賛
提供:東和ピクチャーズ
ヴェノム ザ・ラストダンス NEW
【最高の最終章だった】まさかの涙腺大決壊…すべての感情がバグり、ラストは涙で視界がぼやける
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
“サイコパス”、最愛の娘とライブへ行く
ライブ会場に300人の警察!! 「シックス・センス」監督が贈る予測不能の極上スリラー!
提供:ワーナー・ブラザース映画
予告編だけでめちゃくちゃ面白そう
見たことも聞いたこともない物語! 私たちの「コレ観たかった」全部入り“新傑作”誕生か!?
提供:ワーナー・ブラザース映画
八犬伝
【90%の観客が「想像超えた面白さ」と回答】「ゴジラ-1.0」監督も心酔した“前代未聞”の渾身作
提供:キノフィルムズ
追加料金ナシで映画館を極上にする方法、こっそり教えます
【利用すると「こんなすごいの!?」と絶句】案件とか関係なしに、シンプルにめちゃ良いのでオススメ
提供:TOHOシネマズ
ジョーカー フォリ・ア・ドゥ
【ネタバレ解説・考察】“賛否両論の衝撃作”を100倍味わう徹底攻略ガイド あのシーンの意味は?
提供:ワーナー・ブラザース映画
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
ハングルを作り出したことで知られる世宗大王と、彼に仕えた科学者チョン・ヨンシルの身分を超えた熱い絆を描いた韓国の歴史ロマン。「ベルリンファイル」のハン・ソッキュが世宗大王、「悪いやつら」のチェ・ミンシクがチャン・ヨンシルを演じ、2人にとっては「シュリ」以来20年ぶりの共演作となった。朝鮮王朝が明国の影響下にあった時代。第4代王・世宗は、奴婢の身分ながら科学者として才能にあふれたチャン・ヨンシルを武官に任命し、ヨンシルは、豊富な科学知識と高い技術力で水時計や天体観測機器を次々と発明し、庶民の生活に大いに貢献する。また、朝鮮の自立を成し遂げたい世宗は、朝鮮独自の文字であるハングルを作ろうと考えていた。2人は身分の差を超え、特別な絆を結んでいくが、朝鮮の独立を許さない明からの攻撃を恐れた臣下たちは、秘密裏に2人を引き離そうとする。監督は「四月の雪」「ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女」のホ・ジノ。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。