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第16回TAMA映画賞の受賞作・受賞者決定! 最優秀作品賞は「夜明けのすべて」「ぼくのお日さま」

2024年10月3日 06:00

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「夜明けのすべて」
「夜明けのすべて」
(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「第16回TAMA映画賞」の受賞作品及び受賞者が決定した。

「TAMA映画賞」は、2009年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したものだ。

第15回授賞式の様子
第15回授賞式の様子

今年は11月30日に「TAMA映画賞授賞式」(パルテノン多摩大ホール)、11月16日~12月1日に各種上映プログラム(東京都多摩市内3会場 ※休映日あり)が開催される。

受賞作品及び受賞者、受賞理由(要約版)は以下の通り。
【最優秀作品賞】
●「夜明けのすべて」(三宅唱監督が授賞式登壇)
画像3(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
ささやかな日々の営みとプラネタリウムを重ねながら、痛みを抱えてもなお他者に寄り添う人々を丁寧に映し出し、観客の心に光をともした。
●「ぼくのお日さま」(奥山大史監督、越山敬達中西希亜良池松壮亮が授賞式登壇)
画像4(C)2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
出会いの煌めきと透明感、儚さが同名主題歌にシンクロすると共に、光と音楽が一体となったスケートシーンの美しさがいつまでも胸に残る作品となった。
【特別賞】
呉美保監督及びスタッフ・キャスト一同 (「ぼくが生きてる、ふたつの世界」/呉監督が授賞式登壇)
画像5(C)五十嵐大/幻冬舎 (C)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
“きこえない世界”と“きこえる世界”を行き来しながら成長する息子の葛藤に普遍的な親子関係を映し込み、身近な物語として観る者を引き込んだ。
押山清高監督及びスタッフ・キャスト一同(「ルックバック」/押山監督が授賞式登壇)
画像6(C)藤本タツキ/集英社 (C)2024「ルックバック」製作委員会
漫画を描く喜びや苦しみ、盟友との友情を手書きの原画で描写し、すべてのクリエイターに捧げられた作品として昇華させた。
【最優秀男優賞】
藤竜也(「大いなる不在」/授賞式登壇)
画像7(C)2023 クレイテプス
大いなる不在」において、虚構へ溶けゆく中で愛する者との別離を予感する「瀕死の王」の姿を観る者の脳裏に焼き付けた。
画像8(C)五十嵐大/幻冬舎 (C)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
ぼくが生きてる、ふたつの世界」において、さまざまな感情が込められた手話で親子の日常をとても自然に映し出して、観客を物語へと引き込んだ。
【最優秀女優賞】
上白石萌音(「夜明けのすべて」/授賞式登壇)
画像9(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
ままならない不調に向き合う一生懸命な藤沢さんを愛情いっぱいに表現し、星空を見上げたときのような穏やかな幸福感をもたらした。
画像10(C)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
ナミビアの砂漠」において、自分勝手で暴力的な振舞いをとりながら心を壊していく新たなるヒロイン像を、生々しくも魅力的にスクリーンに焼き付けた。
【最優秀新進監督賞】
近浦啓監督(「大いなる不在」)
画像11(C)2023 クレイテプス
記憶が混濁している父の過去をたどることにより、その実像が露わになるさまをスリリングに描き、類まれなエンターテインメントに仕上げた。
山中瑶子監督(「ナミビアの砂漠/授賞式登壇)
画像12(C)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
心の内の複雑さを描き出す驚くべき解像度、画面から溢れ出るエネルギー。才能あふれる山中瑶子監督の登場は、未来を明るく照らしている。
【最優秀新進男優賞】
松村北斗(「夜明けのすべて」「ディア・ファミリー」「キリエのうた」/ビデオメッセージを授賞式で上映)
画像13(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
夜明けのすべて」において、社会のサイクルから外れかけた青年の心を縛りつける糸が少しずつほどけていくさまを精細な描写で体現した。
画像14(C)2024『カラオケ行こ!』製作委員会
カラオケ行こ!」において、表情や声色を繊細に使い分けることで、10代の葛藤を見事に表現し、今後の飛躍を予感させる確かな演技力を示した。
【最優秀新進女優賞】
森田想(「辰巳」「朽ちないサクラ」「サユリ」「NN4444」「愚鈍の微笑み」「正欲」/授賞式登壇)
画像15(C)小路紘史
辰巳」において、生意気な少女が姉の敵(かたき)を討つなかで成長していく姿を、情念の込もった瞳とガツンとくる動きで表現し、観客を魅了した。
早瀬憩(「違国日記」「あのコはだぁれ?」/授賞式登壇)
画像16(C)2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会
違国日記」において、主人公・朝が他者との距離感にとまどいながらも相手を受け止めて、思春期を駆け抜けていくさまを爽やかに演じた。

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