山寺宏一、8時間かけてビートルジュースに! 坂本真綾、沢城みゆきら史上初の全身吹替版声優発表
2024年8月28日 07:00
ティム・バートン監督の最新作「ビートルジュース ビートルジュース」の日本語吹替版の上映が決定し、山寺宏一、坂本真綾、沢城みゆき、伊瀬茉莉也、小林千晃、森川智之、山路和弘、戸田恵子ら豪華声優陣が参加していることがわかった。姿形まで完全にキャラクターに変身するという、史上初の“全身吹替”に挑み、まさに全身全霊でティム・バートンワールドに飛び込んでいる。
8月26日に映画公式SNS(ワーナー・ブラザース・ジャパン公式X)に「この8名はだ~れだ?」と、全身吹替に挑む8名の顔の一部を隠した”匂わせ“投稿がされると、「ビートルジュースの再現度高くて嬉しくなっちゃう」「誰一人としてわからん」など、全身吹替の完成度に驚きの声が上がるとともに、8名の正体を巡り、SNSでは予想合戦が繰り広げられた。
“死後の世界の人間怖がらせ屋で人間と結婚したい”ビートルジュース役を山寺が務め、36年前にビートルジュースに結婚を迫られた過去があり、死後の世界に捕らわれた娘のために、再びビートルジュースを呼び出そうとするリディア役を坂本、ビートルジュースの元妻で夫への復讐に燃える恐ろしい性格のドロレスを沢城が演じる。
“幽霊や死後の世界を信じていないリディアの娘アストリッド役を伊瀬、アストリッドに出会い、人生が一変。ハロウィンの夜に大騒動をおこしてしまう近所に住むミステリアスな青年ジェレミー役を小林、オカルト番組「ゴーストハウス」のプロデューサー兼リディアのマネージャーのローリー役を森川、死ぬ前は映画俳優で、現在は死後の世界の安全を守り、なぜかビートルジュースを追っているウルフ役を山路、リディアの母で、奇抜なものが大好きなアーティストのデリア役を戸田が務める。
画像左上でマイク前にどっしり構えるのは、真っ白な顔面に苔を生やし、緑の髪、シマシマスーツを着こなした山寺。山寺は、事前に石膏で顔の型取りに4時間、当日の特殊メイクには4時間半という超大がかりな準備のもとで全身吹替に挑んだ。
リディアの独特なヘアスタイルでマイクに向かう坂本は、いつもの美しいヘアスタイルを作り上げるヘアメイクと特殊メイクチームが共同作業でウィッグを作り、前髪の束感、跳ね具合をミリ単位の調整を重ねた。伊瀬は同じひまわり柄の生地が市販でなかったため、同模様をゼロから起こして作られたワンピースをキュートに着こなしている。
戸田は、赤髪のウィッグをさらにヘアカラーとカットで加工し、デリアのキャラクター性が垣間見える少し不遜で澄ました微妙な表情まで再現。森川はトレードマークでもある前髪とメガネを封印し、貴重なオールバック姿を披露している。
山路は側頭部が削げ落ちた脳みそ丸出し男の特殊メイクのため、山路も事前に石膏で型取りを行い、特殊造形により作られた脳みそを4時間かけて頭につけて挑んだ。
小林はヘアスタイルのふくらみ具合、カールのボリュームなど並々ならぬこだわりのもとキャラクターを再現。バラバラになった体をホッチキスで繋ぎ合わせているドロレスの全身吹替に挑んだ沢城は、指の先からつま先までの細部にわたる全身採寸で沢城のためだけに作られた世界でただ一つの美しい黒いウェディングドレスを纏い、額、頬、鎖骨まで這わせられたホッチキスがキラリと光るドロレスに変身した。
なお、本編は公開前のため、解禁されている予告編と場面写真だけをたよりに、生地から制作した衣裳もあり、オリジナルと寸分違わぬ衣裳、ヘアスタイルが作られた。いくつかのアイテムはマイケル・キートンやキャサリン・オハラが実際に撮影で使用したものと同じアイテムを海外から取り寄せるなど、制作陣の並々ならぬ労力と愛情と、声優陣のその思いに応えたい、楽しみたいという気持ちがケミストリーした全身吹替となっている。
あわせて、全身吹替版予告が披露された。「ビートルジュース ビートルジュース」は、9月27日から全国公開。IMAX、Dolby Cinemaに加えて、4DX MX4D、ScreenXでのラージフォーマット上映も決定した。
声優陣のコメントは以下の通り。
全身吹替と聞いたときに「どういうこと?大変だろうな」と思ったのですが、本当に大変でした!通常のアフレコの何十倍もの時間、人手、手間がかかっています。支度時間が4時間というスケジュールは初めてでしたし、事前の石膏の型取りはもっと時間がかかっています。元々、自分ではない誰かになりたいという思いもあり声優をやっている部分もあるので、いい思い出になりましたし、とても細かいところまでこだわって作っていただけて嬉しいです。
ビートルジュース演じるマイケル・キートンさんが声を作り込んで演じられているので、私もかなり作り込み、声を枯らして頑張りました。洋画吹替のお仕事はアニメ声優とまた違う醍醐味があるので、ぜひ注目してください。
ここまでやったので、お願いだからバズってくれ!
ハロウィンが今まで以上に身近な行事になってきたところだったので、こういった扮装をするのも「今なら楽しめるかな」と思い、全身吹替をやらせていただきました。本当に一生に一度の経験です。一見怖そうに見えますが、優しい部分もある繊細なリディアを表現できたらと思っています。
『ビートルジュース』は小学生の時に初めて観て、レンタルビデオで何回借りたかわからない大好きな作品です。ウィノナ・ライダーさんは本当に大好きな俳優さんなので、まさかこうして年月を経て、自分が関われるとは思わなくて本当にビックリしましたし、嬉しかったです。
最初は所謂コスプレするような感じなのかなと全身吹替版について捉えていたのですが、ハリウッドと同じクオリティでキャラクターを再現したい旨を聞き、喜んで参加させていただきました。メイク中は、ペタペタしたりソフトタッチもあればゴニョゴニョしたものが伸ばされている感じや美術室の匂いがしてきたりと、とても五感が忙しい4時間で、仕上がるのが楽しみでした。こんなに近寄って自分のことを見て欲しいと思うのは初めてです。一つ一つメイクで傷が増えていくと、どんどんドロレスに気持ちが寄って行くような気がしました。
初めは、全身吹替とは何だろう?とまったくイメージが掴めていなかったです。
衣装もヘアメイクもそのままアストリッドに変身して、そばかすもメイクで入れているのがポイントです。姿形からキャラクターに挑むのは声優人生初のことだったのでとても楽しかったです。
ティム・バートン監督の世界観がここぞとばかりに詰め込まれたハロウィンの夜にふさわしいホラーコメディ映画なので、ワクワクしながらアフレコさせていただきました。
全身吹替の方々が錚々たる面々でしたので、そこに僕が参加させていただけるなんて本当に夢のようで光栄な気持ちでいっぱいです。ここまでキャラクターになりきるのはなかなか無いことなので、役が憑依したような、これまでにない感覚でお芝居できた素晴らしい経験でした。
ジェレミーはこの作品のキーになるキャラクターだと思っていて、僕自身「どうなっちゃうの!?」とワクワクしながら演じました。ティム・バートン監督にしか出せないダークな雰囲気と、それ以上に賑やかで楽しい魅力が溢れた作品です。
ティム・バートン監督並みのぶっとんだ発想の全身吹替企画だと思っています。それに乗っかって楽しく撮影させていただきましたし、私のトレードマークでもある前髪とメガネを取っ払ってしまったという意味でも面白かったです。ティム・バートン監督作品だからこそ実施できた企画だと思いますし、彼にしか表現できない唯一無二の世界に参加できたことが光栄です。とても賑やかで楽しい映画になっていて、全身吹替版の声優陣もとても豪華な作品なので、ぜひ字幕版・吹替版の両方を楽しんでいただければと思います。
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