ウェズリー・スナイプス、「ブレイド」復活でギネス世界記録を更新

スナイプスは、1998年の「ブレイド」で初めて同役を演じてから約26年ぶりに復帰。これにより「最も長いマーベルキャラクターの実写演技キャリア」の記録を更新。当初、「デッドプール&ウルヴァリン」の共演者ヒュー・ジャックマンが更新すると思われていたが、スナイプスのサプライズ登場により覆された。

さらに、前作「ブレイド3」（2004）から約20年を経ての再登場となり、「マーベル映画でのキャラクター再登場の最長間隔」の記録も更新。これまでの記録保持者はアルフレッド・モリーナで、「スパイダーマン2」（04）から17年後の「スパイダーマン　ノー・ウェイ・ホーム」（21）でドクター・オクトパスを再演していた。

スナイプスは今回の再登場について、「可能だとは思わなかった」と語る。「ライアン（・レイノルズ）がそれを実現できるとは思わなかったし、マーベルもディズニーも乗り気ではないだろうと考えていた。さらに、マハーシャラ（・アリ）が次のバージョンでキャスティングされていたからね」と、米エンターテイメント・ウィークリーのインタビューで明かしている。

一方、マハーシャラ・アリ主演の「ブレイド」リブート版は、19年の発表以来、難航している。これまでに2人の監督が降板し、脚本は何度も書き直されている。当初23年11月の公開を予定していたが、現在は25年11月7日に延期されている。しかし、製作の遅れを考慮すると、さらなる延期の可能性も否定できない。

ファンの間では、スナイプス版「ブレイド」への愛着が根強く、SNS上では「スナイプスこそがブレイドだ」という声が多く見られる。マーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長は「ブレイド」プロジェクトについて「急いでいない」と述べており、慎重な姿勢を崩していない。

スナイプスの予想外の復帰とギネス記録更新は、マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）の新たな可能性を示唆している。今後、スナイプス版「ブレイド」の実現もあり得ない話ではなさそうだ。