「インサイド・ヘッド2」ケルシー・マン監督らが来日 九谷焼のプレゼントに「宝物にします!」
2024年7月18日 17:10
ディズニー&ピクサー最新作「インサイド・ヘッド2」の来日スペシャルイベントが7月18日、東京・品川インターシティホールにて開催され、ケルシー・マン監督、エグゼクティブプロデューサーのピート・ドクター、プロデューサーのマーク・ニールセン、キャラクター・アート・ディレクターの村山佳子、そして日本語吹替え声優を務めた大竹しのぶ、多部未華子が参加した。
本作は、独創的な世界観で世界中のファンを魅了し、第88回アカデミー賞・長編アニメーション賞を受賞した「インサイド・ヘッド」の続編。主人公のライリーが高校入学という転機を迎え、彼女の幸せを子どものころから見守る感情のヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの前に、新たに大人の感情であるシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れる。
前作のプロモーションで2013年にも来日していたマン監督は「また日本に来ることができてワクワクしています」と笑顔を見せると、「2013年の来日で日本が大好きになりました。今回は家族全員でやってきました」と語る。
6月14日に全米で公開されると、アニメーション映画史上歴代最高のオープニング興収を記録。「インクレディブル・ファミリー」の12億4000万ドルを超え、ピクサー作品史上最高の世界興収を更新している。
プロデューサーのニールセンは「多くの人がライリーになにが起こったのか知りたいと思ってくれている。今回、シンパイという複雑な感情についてのお話が展開しますが、この気持ちは年齢性別に関係なく誰もが抱く感情なんです」と多くの人が自分事として捉えられるストーリーであることを強調する。
ライリーのほか、ハズカシ、イイナーなどを手掛けたキャラクター・アート・ディレクターの村山は「ハズカシは体格が一番大きいのですが一番かわいい。ハグしたくなるような優しい感じに、ライリーは思春期の子どもでなく大人でもない等身大の13歳を、そしてイイナーは、嫉妬という感情の持つマイナスなイメージを、観ている人がかわいいと思えるように、目にキラキラを入れました。そうすることで羨ましいという感情がポジティブンに変換される」とコンセプトを説明。
村山との仕事にマン監督は「本当に楽しかった。素晴らしいアートでした。ご一緒して夢が叶いました」と賛辞を送っていた。
またイベント後半には、日本版声優を務めたカナシミ役の大竹とシンパイ役の多部が登場。前作から続投となった大竹は、9年ぶりにドクターと再会したが、「前作からライリーは2年ぐらいの成長なのですが、私もそのぐらいの感覚でした」と、大竹にとって9年間は瞬く間だったことを明かすと「それだけ人生はあっという間に過ぎてしまうんだなと思いました」としみじみ。
多部は「前作を映画館で観て素敵な作品であることは分かっていたので、今回シンパイ役を演じるのはとても緊張しました」と胸の内を明かすと、「ライリーが生まれてから思春期までの気持ちというのは、自分も経験してきているのでとても共感できました」と感想を述べていた。
この日は、来日したマン監督らに、さまざまな感情をイメージした石川県の伝統工芸・九谷焼の皿がサプライズでプレゼントされることに。色とりどりのお皿を受け取ったマン監督は「とても美しい。宝物にします」と感無量な表情を浮かべていた。
さらに昨日、7月17日に誕生日を迎えた大竹に、サプライズ返しでカナシミをイメージした青のバラの花束、そして大竹がアフレコしている様子を描いた“思い出ボール”をプレゼント。大竹は「お誕生日を迎えることはそんなに嬉しくないのですが、とても美しいバラをいただいて嬉しい」と破顔していた。
「インサイド・ヘッド2」は8月1日から公開。
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