ジョージ・クルーニー、バイデン大統領に2024年選挙からの撤退を要求
2024年7月14日 16:00

ハリウッドの大物俳優で、長年にわたる米民主党の支援者であるジョージ・クルーニーが、バイデン大統領に対して2024年の選挙戦から撤退するよう求める公開書簡を米ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した。
「バイデン大統領は2020年に民主主義を救った英雄だが、2024年には新しい候補者が必要だ」とクルーニーは述べている。
先日のCNNの公開討論会でのバイデン大統領に失望したというクルーニーは、「これが単に年齢の問題である」とし、「バイデン大統領では11月の選挙に勝つことはできない」と主張した。
クルーニーの意見に賛同する声も多く、映画監督のロブ・ライナーや、ウォルト・ディズニーの孫で活動家のアビゲイル・ディズニーなどがバイデン大統領の撤退を求める声を上げている。
Netflixの共同創業者リード・ヘイスティングスは「バイデン大統領は脇に退き、トランプ氏を倒して国民の安全と繁栄を守ってくれる活力ある民主党のリーダーに道を譲るべきだ」、テレビドラマ界の重鎮デイモン・リンデロフも、「私たちには選択肢がある。マウンドに立つピッチャーを続投させるのか、控えのリリーフ投手と交代するのか」と、米民主党の大統領候補交代を訴えている。
クルーニーは、バイデン大統領の後継者として、メリーランド州知事のウェス・ムーアや、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムなどを挙げ、「民主主義は混沌としているが、これが我々の党を活気づけ、無関心になっている有権者を目覚めさせるだろう」と述べている。
バイデン大統領やホワイトハウスからの公式な反応はまだないが、クルーニーの発言は民主党内で大きな波紋を呼んでいる。
バイデン大統領自身は討論会後に「我々にはまだやるべきことがたくさんある」と述べ、選挙戦続行に意欲を見せている。
民主党にとって、トランプ前大統領の再選阻止は最優先の課題だ。世論調査ではトランプ候補がバイデン大統領をリードしており、このままでは民主党が再び政権を失う恐れがある。大統領選まで4カ月を切るなか、民主党が候補交代に踏み切るのかどうか注目だ。
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