大島育宙が「メイ・ディセンバー」を解説「どんでん返しがすごく意地悪すぎて…」
2024年7月13日 11:00

「キャロル」のトッド・ヘインズ監督最新作「メイ・ディセンバー ゆれる真実」(公開中)から、大島育宙(XXCLUB)によるスペシャル解説動画が披露された。
本作は、90年代に起きた13歳少年と36歳女性のスキャンダル=メイ・ディセンバー事件”の真相を、さまざまな角度から見つめる心理ドラマ。ジュリアン・ムーアとナタリー・ポートマンが共演している。
解説動画では、お笑いコンビ「XXCLUB」、Youtuber、ラジオパーソナリティとして活動しながら、ドラマや映画などコンテンツを紹介・評論している大島が、本作の見どころを語っている。

実際にあった衝撃のスキャンダルを題材にしているが、映画は事件そのものを描くのではなく、その事件に自分なりの正義をかざして迫る主人公・エリザベス(ポートマン)の姿勢に疑問を呈し、さらに観客である我々の“事件へ向き合う姿勢”を炙り出す周到な映画であると説明。
「我々は(日々)ショッキングなニュースが飛び込んできたら、見てしまうし、 調べてしまうし、興味をもってわかった気になってしまう。(その行為をすることを)我々は直せないが、無かったことにはさせないと楔を打ち込まれる映画」と力を込め、「仕組まれた、やられた」と率直な感想を漏らす。
さらに「どんでん返しがすごく意地悪すぎて、わかる人と分からない人が分かれる。その点でも観客を分断する(映画)」と語る。
その後、ヘインズ監督の手腕や、特に印象的なシーンとして、オスカー女優二人による演技合戦が繰り広げられる場面を解説。
最後には「ブラックコメディだということをちゃんと織り込んで観た方が、100倍楽しい」「ミスマッチだと感じるシーンは、全部コメディ。ちゃんと味わえた方が楽しい」と、本作ならではの楽しみ方も伝えている。
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