「ひろしまアニメーションシーズン2024」全プログラム決定!「ゲ謎」応援上映、「スキップとローファー」チャリティ上映、シュバンクマイエル初公開映像など 託児所も併設
2024年7月11日 18:00
8月14日~18日に広島市で開催される2年1度のアニメーション芸術の祭典「ひろしまアニメーションシーズン2024(HAS)」の全プログラム、映画祭トレーラー(https://youtu.be/em6QqzqbgXw)が発表された。
HASは、世界4大アニメーション映画祭のひとつとして知られた広島国際アニメーションフェスティバルが2020年に終了したのち、2022年より新たな装いで生まれ変わった2年に1度のアニメーション映画祭で、アニメーション映画祭としては日本唯一のアカデミー賞公認となっている。
ユニークなアニメーション作家たちが集い、長編、テレビ、ウェブメディアなど短編にかぎらずアニメーションの可能性と未来をパーソナルかつユニークに掘り起こすクリエイターたちを、古今東西・商業非商業の枠を超えて紹介する。今回は世界中から関係者が集う場としてのHAS会場に併設するかたちで、国境を超えたクリエイターの連携を目的とした「ひろしまアニメーションアカデミー&ミーティング(HAM)」(2024年8月15日~17日)を新設。映画祭参加者間のコミュニケーションをブーストすることで、業界内の知見を深め、国際的な友情を新たに構築することを目指すイベントだ。
映画祭トレーラーは、チェコ・シュルレアリスムの巨匠であり、アニメーション界に多大な影響を与えたヤン・シュバンクマイエルへのリスペクトを込め、本映画祭でフォーカスする様々な作家や作品をモチーフにしたもの。2022年の「ひろしまアーティストインレジデンス」招聘作家のひとりであるナタ・メルトークが手掛けた。
映画祭では、「ヤン・シュヴァンクマイエル特集」と題した特集を開催し、代表作の上映のほか追加プログラムとして、チェコの美術館GASKで開催した展覧会「ヤン・シュヴァンクマイエル&エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー 内的秩序」を、64分にわたり作家本人のガイドによるツアー映像を初公開。また、本映画祭でしか見られない特別なプログラムを、同じく本初公開・創作の秘密に迫るドキュメンタリー映画「錬金炉アタノール」と続けて上映する。
そのほか、<能登半島地震復興応援チャリティプログラム>として、人気テレビアニメ「スキップとローファー」最終話の12話を上映。9話で主人公が里帰りする故郷<凧島町>のモデルは、石川県珠洲市であることから、入場無料プログラムとし、会場に募金箱を設置、その全額を石川県に寄付する。また、終映後には本作監督・シリーズ構成の出合小都美氏と、広島県出身の脚本家である米内山陽子氏がによるトークも開催される。ほかフランス製長編アニメーション「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」、「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド」上映、伝説のアニメーター南家こうじの「みんなのうた」(NHK)での成果にフォーカスする特集上映&トーク、さらには原画やVRなどのプログラムも、無料プログラムとして実施。映画祭会場には託児室を併設し上質なアニメを誰もが楽しめる映画祭を目指す。
ロングランヒットを続けている「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」上映では、サイリウム、うちわ、鳴り物、タオル、ペンライト、ちゃんちゃんこOKの応援上映、古賀豪監督のトーク付きで展開。大ヒット音楽アニメーション「BLUE GIANT」とともに、作品ごとに音響調整を行い、映画鑑賞体験を広げるboidsoundで、迫力ある上映を実施する。ほか、世界各国から集まったコンペティション作品や各種イベント詳細などタイムスケジュール、全プログラムは公式HP(https://animation.hiroshimafest.org/schedule/)で告知している。
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