「バッドボーイズ RIDE OR DIE」首位デビュー! 「ザ・ウォッチャーズ」は4位【全米映画ランキング】
2024年6月12日 06:00

5月の北米映画市場の興行成績は、夏興行の幕開けとしては期待外れな結果となりました。しかし、6月第2週の週末3日間の興行収入ランキングには新作2本がランクインし、さらに「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ3部作の再上映で、市場全体の累計興行収入は1億ドルを突破しました。
ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが共演する大ヒットバディアクションシリーズの第4弾「バッドボーイズ RIDE OR DIE」(ソニー)が、首位を獲得。マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ「バッドボーイズ」ことマイク・ローリー(スミス)とマーカス・バーネット(ローレンス)の活躍を描いています。ある日、ふたりの亡き上司ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)に、麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑が浮上。無実の罪を着せられたハワード警部の汚名をすすぐべく、ふたりは独自に捜査に乗り出しますが、容疑者として警察からも敵組織からも追われる身となります。
バネッサ・ハジェンズ(「tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!」)が、チームの武器専門家ケリー役で共演。前作「バッドボーイズ フォー・ライフ」に続き、アディル・エル・アルビとビラル・ファラーがメガホンをとり、製作にはスミス、ローレンス、ジェリー・ブラッカイマー(「トップガン マーヴェリック」)が名を連ねています。製作費1億ドルに対し、週末3日間で興収5600万ドルを記録。前作には及びませんでしたが、マイケル・ベイ監督による第1作と第2作を上回る結果となりました。
ファミリーコメディアニメ「ねこのガーフィールド」(ソニー)は、批評家からの支持を得られず、2位にダウン。累計興収は1000万ドルで、2024年公開作品のなかで10位となっています。
M・ナイト・シャマラン製作のもと、娘のイシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビューを果たしたホラー「ザ・ウォッチャーズ」(ワーナー)は、4位に初登場。ダコタ・ファニング(「イコライザー THE FINAL」)は、28歳の孤独なアーティスト・ミナを演じました。彼女は、地図にない不気味な森に迷い込み、こつ然と現れたガラス張りの部屋に避難。そこにいた人々は“何か”に監視されており、破ると殺される3つのルールを課せられていました。ジョージナ・キャンベル(「クリプトン」)が共演し、週末3日間で興収700万ドルをあげました。
8位と9位には、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの第1作「ロード・オブ・ザ・リング」(2001)と第2作「二つの塔」(2002)がランクイン。2020年に公開された4K UHDリマスター版エクステンデッド・エディションでの上映で、各作品は3時間半の長さとなりました。週末3日間の興収はそれぞれ、第1作が240万ドル、第2作が190万ドルを記録。なお神山健治監督(「攻殻機動隊 SAC_2045」シリーズ)によるアニメ「ロード・オブ・ザ・リング ザ・ウォー・オブ・ザ・ロヒアリム(原題)」は、今冬公開予定となっています。
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