秋葉美希初長編監督作「ラストホール」公開決定! 構想7年“食べる×ロードムービー”
2024年6月8日 07:00
俳優として活躍する秋葉美希が監督・主演を務めた「ラストホール」の劇場公開が決定した。第17回受賞作品や受賞監督の新作などを特集上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」の4作品の1本として、9月6日から12日までテアトル新宿、9月22日と23日にテアトル梅田で公開。あわせてポスタービジュアルと特報が公開された。
「ラストホール」は、「退屈な日々にさようならを」(今泉力哉監督)、「少女邂逅」(枝優花監督)などの話題作に出演歴のある秋葉の初長編監督作品。第17回田辺・弁慶映画祭コンペティション部門に入選し、キネマイスター賞を受賞した。自身の父親との別れの経験をもとに構想から7年かけ、“食べる×ロードムービー”として完成させた本作には、田中爽一郎、高尾悠希、優美早紀ら注目の若手俳優に加え、川瀬陽太、鈴木卓爾といったベテラン俳優も集結。父親の死から背を向けて生きてきたダンサーの暖。6年後のある日、踊ることを辞めた暖は故郷からやってきた幼馴染の壮介によって、父親の残した一枚のメモを辿る旅へと連れ出され、やがて咀嚼できない想いをのみ込んでいく―。
秋葉監督は「大切な誰かが居なくなってしまった時、それを“乗り越えられない”という人生を、生き方を、描こうと思いました。もうこれ以上はきっとない暗い深い闇に落ちてしまったとしても、忘れられないまま、ただそこに居ればいい。この作品がそんな誰かの人生に、寄り添える瞬間を産み出すことができたのなら、それだけで私は充分幸せです」とコメントしている。
壮介を演じた田中は「秋葉監督から本作のオファーを頂いたとき、おこがましいけれど少しでも彼女の力になるならばやりたいと思いました。それは以前にお互い俳優部として参加した撮影現場で、彼女は毎日全員の食事を作り、そのことに対して嫌な顔一つせずに何ならずっと笑顔だったこと、そして全てのご飯が美味しかったことでした。彼女の生きてきた年輪を感じたし、その幹は太い。人として信頼できました。生きていく間に絡まって、だまになってしまった糸を一緒に解こうとするんじゃなくて、それを見つめること、そしてそのだまを引き連れて生きていくこと。乗り越えられないこと、乗り越えたくないことをちゃんと実感して見つめていく映画だと自分は思います。秋葉監督の渾身を是非劇場でご覧ください」と述べている。
なお、本作を多くの人へ届けたいとの思いからクラウドファンディングをスタート(https://motion-gallery.net/projects/lastlole)。「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」は、8月23日から9月12日までテアトル新宿、9月20日から26日までテアトル梅田で開催される。第18回田辺・弁慶映画祭は11月8日から10日までの3日間、和歌山県田辺市の紀南文化会館(予定)で開催。コンペティション部門の作品は7月12日まで募集している。
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