藤竜也、北米最大の日本映画祭で初の特別生涯功労賞受賞 「大いなる不在」ニューヨーク公開も決定
2024年6月5日 09:00

北米最大の日本映画祭“ジャパン・カッツ“(現地時間7月10日~7月21日)で、近浦啓監督、森山未來主演作「大いなる不在」の正式出品が決定。藤竜也に特別生涯功労賞が授与されることが分かった。
“ジャパン・カッツ”は米・ニューヨークのマンハッタンにあるジャパン・ソサエティーで行われる北米最大の日本映画祭で、12日間にわたって30本以上の日本映画が上映される。特別生涯功労賞(lifetime achievement award)は「愛のコリーダ」や「愛の亡霊」など、60年にわたるキャリアを持つ藤の、日本映画界の偉大な俳優としての功績と、その俳優人生を称えるもので、ジャパン・カッツとしても初めての授与となる。
「大いなる不在」は、幼い頃に自分と母を捨てた父が警察に捕まったという報せを受けた卓(たかし)が主人公。久しぶりに父の元を訪ねるがそこには認知症で別人のように変わった父の姿があり、父の再婚相手の義母は行方不明になっていた。いったい何があったのか―。息子役の森山と認知症の父を演じる藤の圧倒的演技が際立つサスペンスヒューマンドラマ。
映画祭は「『大いなる不在』は、日本を代表する名優と新進気鋭の監督を結びつけ、記憶、家族、喪失を力強く描いた作品である」とコメント。米時間7月18日(木)にニューヨークプレミアを飾り、その後のQ&A付上映に藤と、近浦監督が登壇する予定だ。
「大いなる不在」は、は7月12日からテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。7月19日から、NYの劇場Angelika Film Centerでの公開も決定した。
なお、ジャパン・カッツで本作主演を務める森山は、「ほかげ」(塚本晋也監督作)で、日本映画界への目覚ましい貢献をもたらした監督や俳優の功績を称える「CUT ABOVE賞」を受賞している。
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