橋本愛、「ハピネス」主演の窪塚愛流&蒔田彩珠にメロメロ!「眼福でした」
2024年4月30日 20:30

嶽本野ばら氏による同名小説を窪塚愛流と蒔田彩珠の主演で映画化した「ハピネス」の完成披露試写会が4月30日にニッショーホールで開催され、窪塚と蒔田をはじめ、橋本愛、山崎まさよし、篠原哲雄監督が出席した。
本作は、残り少ない日々を命の限り輝かせようとする高校生の由茉(蒔田)と、彼女の夢を全力で支えようと奔走する雪夫(窪塚)が紡ぐ切ないラブストーリー。

本作で映画初主演を務めた窪塚は「19歳の時に撮影をしたんですが、その当時の自分のすべてを注ぎ込んだ作品」と力強くコメント。蒔田は「約1年くらい前に撮影をして、無事に観ていただける日が来たことがとてもうれしい」と感無量の面持ちを見せた。雪夫の姉を演じた橋本は「原作が大好き」だそうで、「雪夫の背中を押すような気持ちで演じさせていただいた」と吐露。由茉の父親役の山崎は自身初の父親役となり、「僕にも娘がいる。だいたい撮影とかで泣く方ではないんですが、涙が止まりませんでした」と感情移入したことを明かすなど、それぞれが本作への並々ならぬ思い入れを語っていた。

ロリータファッションがストーリーの大きな鍵を握っているが、この日は会場にもロリータファッションに身を包んだ観客の姿が見受けられた。橋本は「今までの人生では勇気が出なかった由茉ちゃんが、自分にはあと7日間しかないと人生と向き合って初めて、ロリータファッションに挑戦する勇気が芽生える。その心の強さがとても美しい。由茉ちゃんがロリータファッションを装った時に、雪夫くんも一緒にそういったテイストのお洋服を着る」と印象的なシーンに触れ、「その時の二人が超かわいくて!尊くて、めちゃくちゃお似合いでした。眼福でした」と窪塚と蒔田を見つめ、目尻を下げた。

また窪塚が「人を思いやることはステキだなと改めて実感した」、蒔田が「由茉と雪夫が、7日間をどう幸せに過ごせるかを考えてお芝居をしていた」というように、かけがえのない奇跡のような出会いをつづる本作。その内容にちなみ、「自身にとっての奇跡の出会い」について明かすことになると、「14歳の時に妹ができた」という窪塚は、「生まれて初めて顔を見た時に、自分がお兄ちゃんだと思わせてもらった。妹が書いてくれた手紙を財布に入れていて、挫折しそうになった時に見るとすごく元気をもらえる。自分をお兄ちゃんにしてくれてありがとうという気持ち」と笑顔。本作もすでに妹が観てくれたそうで、「ちょっと蒔田さんに嫉妬したっぽくて。妹に“アル”と呼ばれているんですが、『アルに相応しいのは私』だと。だよねって思いました」とほっこりとしたエピソードを口にすると、会場からも「かわいい!」との声が上がっていた。

蒔田は「ペットショップで出会った猫。唯一無二の存在です」とにっこり。「祖母が最近亡くなってしまった」と打ち明けた橋本は、「近しい人がいなくなるというのが、初めての体験だった。体の半分以上がごっそり、サメに食われたみたいな。自分が自分ではなくなっちゃったみたいな感覚になって、今もまだ修復ができていない。悲しくてしょうがないんですが、悲しめるって幸せだよなと思って。これだけ悲しいくらい、大切な人がいる人生って絶対に幸せだよなと思っています」と心を込め、「この映画の由茉ちゃんと雪夫君の気持ちも、すごく実感を伴って考えた」と話す。

山崎は「レコード会社のオーディション」だといい、「そこで拾ってもらえた。そこにいたスタッフと出会ったのが、奇跡の出会い」だと原点を振り返ってしみじみ。山崎が演技未経験ながら初主演を果たした映画「月とキャベツ」(96)でもタッグを組んでいた篠原監督は、「僕の長編デビュー作の主役は、山崎さん。僕の映画人生は、そこから活路が開けた。山ちゃん(山崎)と出会ったのは、奇跡のひとつ。照れくさいけれど、こういう場だから言います」と照れ笑いをのぞかせると、二人の強固な絆に大きな拍手が上がっていた。
「ハピネス」は5月17日より全国公開。
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