「猿の惑星」シリーズはなぜ愛され続ける? 最新作「猿の惑星 キングダム」のウェス・ボール監督が魅力を熱弁
2024年4月15日 12:00

「猿の惑星」シリーズの最新作「猿の惑星 キングダム」のウェス・ボール監督が、本シリーズの魅力について明かしている。ボール監督のコメントを映画.comが独占入手した。
本作は、「ゼルダの伝説」の実写映画の監督に抜擢されたボール監督と、「アバター」シリーズを手掛けたVFXスタジオ「WETA」がタッグを組んだ作品。「To Leslie トゥ・レスリー」の熱演が話題となったオーウェン・ティーグが主人公・ノアを演じ、ある秘密を握る人間の女性・ノヴァ役にドラマシリーズ「ウィッチャー」のフレイヤ・アーランを配した。
舞台は、今から300年後の世界。高い知能と言語を得た猿の暴君が絶対的な支配を目論み、巨大な帝国“キングダム”を築こうとしていた。一方で人類はウィルスにより退化し、知能や言語だけでなく、文化、技術、社会性までも失い、まるで野生動物のような存在となっていた。これまで、作品のテーマとして様々な形で描かれてきた“共存”と“対立”。完全新作となる本作では、猿と人間の共存をかけ「猿&人間VS猿の独裁者」の新たなる衝突が描かれる。

“人間”から“猿”へ地球の支配者の劇的な逆転劇を描いて衝撃を与えた「猿の惑星」は、神話的名作として時代を超えて愛され続けている。独創的な世界観に魅せられた一人でもあるボール監督はその魅力について、「猿と人間の奇妙な逆転を描くSF要素に加え、猿たちを通して間接的に僕たちの社会が抱える問題を浮き彫りにする深いメッセージ性があるから」と解説する。
そして、「“猿が馬に乗って人間を追いかける”という常識を覆す世界観の面白さと、その世界観を活かした独自の形で人々を考えさせる物語の深みがブレンドされることで『猿の惑星』はブロックバスターとして映画史に名を残してきました」と熱弁。猿が人間の世界を乗っ取る過程を描いたリブートシリーズにもそのレガシーは受け継がれ、猿たちに人間の本質的な問題を投影する形で風刺的要素がちりばめられてきた。

最新作では全く新しい物語が紡がれ、冒頭から「猿と人間が逆転した特殊な世界観」が展開。ボール監督が「過去作の偉業を活かしながら新しい物語を作る方法を見つけました」と明言するように、風刺的なテーマも引き継がれ、より壮大なスケールで唯一無二の世界観が描かれる。
ボール監督は「これまで以上に猿たちにフォーカスできる舞台設定は本当に楽しかったです。“人間”として登場するのは一人の女性だけ。観客は、彼女の目線を通して人間という種族がどうなっていくのかを知ることになります」と語っており、どのようなメッセージが込められているのか期待が膨らむ。
「猿の惑星 キングダム」は、5月10日公開。
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