チュ・ジフンが「丸裸になった気持ちがして恥ずかしかった」と語る、「支配種」劇中のあるシーンとは?
2024年4月11日 15:30
韓国大統領を狙ったテロ事件と、人工培養肉の技術で新たな時代を切り開いた国際的企業・BF社をめぐるノンストップサスペンス「支配種」の記者会見が4月8日、韓国・ソウルで行われた。主演のチュ・ジフンとハン・ヒョジュをはじめ、イ・ヒジュン、イ・ムセン、パク・チョルファン監督が登壇。チュ・ジフンは劇中のあるシーンについて、「丸裸になった気持ちがして恥ずかしかった」と振り返った。
本作は、元軍人のウ・チェウン(チュ・ジフン)が、大統領を狙ったテロ事件の犯人を暴くため、事件の生存者であるBF社のCEO、ユン・ジャユ(ハン・ヒョジュ)のボディガードとなり、真相に迫っていく物語。さまざまなアクションシーンに取り組み、アクション監督に「天才」と賞賛されたチュ・ジフンは、「地に足の着いたアクションの方が、ストーリーに説得力が出ると思い、派手なアクションよりも、接触感を覚えるようなリアルなアクションを作りました」と解説する。劇中には、脚本家のイ・スヨンがお気に入りだという「17対1の戦闘シーン」もあるそうで、本編への期待が高まる。
さらにチュ・ジフンは、ボディスーツを着て“入社試験”を受けるシーンも印象深かったという。「かなり体にフィットしていたので、丸裸になった気持ちがして恥ずかしかったです。グリーンスクリーンの前で、ひとりでアクションをするのは、不思議な感じがしました」と冗談交じりに語り、会場の笑いをさらった。
大ヒットドラマ「ムービング」に続き、ディズニープラス作品への参加となるハン・ヒョジュは、「ディズニープラスで『ムービング』が愛されたように、『支配種』も多くの方に愛されてほしい」と挨拶。ハン・ヒョジュは本作で、チャームポイントの笑顔を封印し、難役に挑んだ。「脚本を受け取った日、私にもこのような脚本が来るなんて!とあまりにうれしくて日記をつけました。枯れ木の葉をイメージして、善人なのか悪人なのか区別がつかないミステリアスな人物として演じようと思いました。感情を表に出さないという設定なので、感情の振れ幅が少ないなかでどのように変化を与えるか、表現をするのか悩み、自分が普段話す感じとは違うトーンで話したりしました」と、役づくりを紐解いた。
特に、物語の冒頭に出てくるプレゼンシーンは見どころのひとつ。ハン・ヒョジュは「TED(Technology Entertainment Design)の講演映像など参考になりそうな映像を探して、練習をしました。撮影本番ではプロンプター(カンニングペーパー)を読んでもよかったのですが、個人的に完璧に演じたいという欲があったため、全てのセリフを丸暗記して撮影に臨みました」と明かし、プロ魂を見せた。
イ・ヒジュンは、ジャユの会社の研究成果物を狙う、野心溢れる国務総理ソヌ・ジェ役。ハン・ヒョジュは、「現場でヒジュンさんと会うのが楽しみでした。毎回テイクごとに演技が異なるので、今日はどのように演じるんだろうとワクワクするんです。演劇のように1テイクを10分以上のロングテイクで撮影することもあり、楽しかったです」と述懐する。イ・ヒジュンは、チュ・ジフンとのシーンでも、予定になかったロングテイクを提案したそう。チュ・ジフンから「撮影後、『楽しかった』と連発していました」と暴露されると、イ・ヒジュンは頷きながら、満面の笑みを浮かべていた。
BFグループの創立メンバーで、ジャユの20年来の友であるオン・サン役のイ・ムセンは、役どころについて、「理性的でジャユにとっては心の拠り所のような存在。ふたりの間にチェウンが入り込み、新たな物語が形成されます」と紹介。非接触式空中浮遊ディスプレイ端末を使うシーンの撮影に話が及ぶと、「最初は慣れませんでしたが、スタッフの方が『ここにはこういう映像が出て、ボタンがここにあって……』と詳しく説明してくれたおかげで、上手く演じることができました。画面を伸ばしたり縮めたり、まるでダンスをするようで楽しかったです」とほほ笑んだ。
本作のテーマとなっているのが、現在、世界中で研究・開発競争が激化している「培養肉」。利害関係の調整など、普及には課題も多く、議論が展開されている。キャストもさまざまな思いを持って、このテーマに臨んだようで、「本作は話題となっているテーマを興味深い話を交えて描いているので、この問題を考えるきっかけになってほしいです」(チュ・ジフン)、「培養肉は商品化できるところまできています。それがもたらす事件もある。そういうなかで一度しっかり考えてみるべきテーマだと思いました。この作品を通じて、僕も俳優として、人間として、倫理的、政治的、経済的な面から(培養肉について)考えるきっかけになりました」(イ・ムセン)と明かした。
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