コッポラ監督が私財を投じた新作「メガロポリス」をハリウッド重役たちに披露 その反応は?
2024年4月10日 15:00

「ゴッドファーザー」や「カンバセーション 盗聴」「地獄の黙示録」など映画史に残る傑作を放った巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督が、最新作「メガロポリス(原題)」をハリウッドの重役たちに披露したと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
同作は、コッポラ監督が1980年代前半に執筆した野心作で、ニュー・ローマと呼ばれる、ユートピアとなったニューヨークを舞台に物語が展開する。ラブストーリーであると同時に、人間の本質を探る哲学的な物語でもあるという。アダム・ドライバー、ローレンス・フィッシュバーン、ダスティン・ホフマン、シャイア・ラブーフに加え、ジェイソン・シュワルツマンやタリア・シャイアといったコッポラファミリーも出演している。
本作の製作に興味を示すスタジオが現れなかったため、コッポラ監督はインディペンデント映画として製作することを決意。所有するワイナリーの大半を売却し、制作費1億2000万ドルの資金調達に成功している。
3月28日、米ロサンゼルスで「メガロポリス(仮題)」の業界関係者向けの試写会が行われた。NBCユニバーサルのドナ・ラングレーや、ソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン、Netflixのテッド・サランドスら、主要メディア会社のトップを招待したコッポラ監督の狙いは、配給パートナーを見つけることだ。
あいにく関係者からの反応は微妙で、一部の出席者は創造性を高く評価しているものの、多くの参加者は「実験的すぎる」「良い出来じゃない」と商業性に疑問を呈している。メジャースタジオや動画配信大手が獲得に乗り出す可能性は低く、むしろ、A24やネオンのような小規模の配給会社との相性がいいとのことだが、コッポラ監督が配給パートナーに1億ドル規模のマーケティング費用の支出を希望しているため、こちらも難しそうだという。
コッポラ監督といえば、自ら資金繰りを行った「地獄の黙示録」でカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞する奇跡を実現したことで知られる。その一方で、1982年公開の「ワン・フロム・ザ・ハート」の興行的失敗で莫大な借金を負い、自身のスタジオを売却した経緯がある。「メガロポリス(仮題)」における大バクチがどちらに転ぶのか、注目が集まる。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー