抜群のビジュアルセンスで描く、12年振りに再会した親子のぎこちなくて愛おしい共同生活 「SCRAPPER スクラッパー」7月5日公開
2024年4月10日 12:00

母を亡くし、ひとりで生きる12歳の少女のもとに、音信不通だった父が突如現れたことから始まる、ぎこちなくて愛おしい共同生活を描いた映画「SCRAPPER(原題)」が「SCRAPPER スクラッパー」の邦題で、7月5日に公開されることが決定。あわせて、小川未祐がナレーションを務める予告編とポスタービジュアルもお披露目された。
本作は、カラフルなビジュアルセンスと、優しくエモーショナルな親子のドラマが評判を呼び、2023年のサンダンス映画祭のワールドシネマドラマ部門で審査員大賞を受賞した。第77回英国アカデミー(BAFTA)賞では、英国作品賞にノミネート。米アカデミー賞の前哨戦のひとつであるナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では、インディペンデント映画トップ10に選出された。
予告編では、母を亡くし、ひとりぼっちになった主人公ジョージーを活写。ロンドン郊外のアパートでひとり暮らしをする彼女は、親友アリと自転車を盗んでは転売し、日銭を稼ぎながらたくましく生きていた。その一方で、母が遺したホームビデオを再生して、孤独と悲しみを耐え忍ぶ日々を送っていた。そんなジョージーのもとに突然、行方知れずだった父・ジェイソンが現れる。「母親を亡くしたお前に会いに来た」と言うジェイソンに、「12年間、一度も会いに来なかったくせに」と複雑な気持ちを抱くジョージー。やがて、別々に過ごした年月を埋めるように、ぎこちないながらも寄り添うふたりの姿が映し出されている。
ポスターは、フィルムカメラで撮られたような、どこか懐かしい仕上がり。不器用に手を伸ばし合うふたりに、「壊れても、繋がっているもの」というコピーが添えられている。
監督を務めるのは、マイケル・ファスベンダーの制作会社・DMCフィルムズに才能を見出され、本作で長編デビューを果たす、1994年生まれの新鋭シャーロット・リーガン。10代の頃からMVの監督を務め、これまでに200本以上を手がけてきた。社会福祉の脆弱性を見つめたテーマ、「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」を彷ふつとさせるポップな色遣いとともに、「aftersun アフターサン」「カモン カモン」にも通じる、どこか機能不全な親子の交流と成長を描く物語を紡いだ。
ジョージー役は、リーガン監督が見出したローラ・キャンベル。本作でスクリーンデビューを飾り、たくましさと可憐さが共存した演技で、英国インディペンデント映画賞ほか複数の俳優賞にノミネートされた。「逆転のトライアングル」「アイアンクロー」など話題作への出演が続くハリス・ディキンソンが、ひとり娘ジョージーと親子関係を構築しようとする父ジェイソンに扮した。
「SCRAPPER スクラッパー」は、7月5日に東京の新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。小川のコメントは、以下の通り。
色彩に満ちたスクリーンのなか、大人と子供の狭間にいるようなふたり。その横顔はいつもどこかはかなく、強い瞳の奥には優しさと揺らぎが映る。その姿はあまりに美しく、親子そのものでした。きっと彼らは最高のパートナーとして、生きていくのでしょう。
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