ドイツのオカン版「エリン・ブロコビッチ」! 無実の息子のために闘う「ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ」5月3日公開
2024年2月21日 11:00
収監された無実の息子を取り戻すために闘ったドイツの母の実話を基に描き、第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞2冠(主演俳優賞、脚本賞)を受賞したドイツ映画「Rabiye Kurnaz gegen George W. Bush(原題)」が、「ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ」の邦題で、5月3日から公開される。このほど、ポスター画像、予告編、場面写真が披露された。
2001年、アメリカ同時多発テロのひと月後。ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民一家の母ラビエ・クルナスは、長男のムラートが旅先で“タリバン”の嫌疑をかけられ、キューバのグアンタナモ湾にある米軍基地の収容所に収監されてしまったことを知る。無実の息子を救うために奔走するラビエだったが、警察も行政も動いてくれない。藁にもすがる思いで、電話帳で見つけた人権派弁護士ベルンハルト・ドッケの元を訪れたラビエは、アドバイスを受けアメリカ合衆国最高裁判所でジョージ・W・ブッシュ大統領を相手に訴訟を起こす。
監督を務めたのは、「グンダーマン 優しき裏切り者の歌」(18)などで知られるドイツの俊英アンドレアス・ドレーゼン。収監中の5年間を綴ったムラート・クルナスの著書を読んだドレーゼン監督は、訴訟も裁判もないまま収容所に送り込まれ、5年も出られなかったという事実に憤りを感じ映画化を計画。しかし、あまりにも悲惨な内容に二の足を踏んでいた。そんな中で出会ったムラートの母ラビエ・クルナスの一癖も二癖もある天真爛漫なキャラクターに魅せられ、作品の方向性が決定。ドイツのコメディアンのメルテム・カプタンが主演を務めたことで、シリアスなテーマにもかかわらずコメディタッチで軽妙な快作に仕上がった。
ラビエ本人と同じくトルコ系ドイツ人であるカプタンは、アメリカでミュージカル俳優として活動したのち、ドイツに拠点を移し人気コメディアンにまで上り詰めた経歴を持つ。「エリン・ブロコビッチ風のずうずうしさを盛り込んだ好感の持てる主役」(DEADLINE)、「絶妙な間合いと温かさを役にもたらした真の秘密兵器メルテム・カプタン」(The Hollywood Reporter)などと評され、ドイツ映画デビュー作にして初主演となった本作で、第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(主演俳優賞)受賞の快挙を成し遂げた。さらにベルリン国際映画祭では銀熊賞(脚本賞)のダブル受賞も果たし、また、ドイツで最も権威のあるドイツ映画賞では作品賞(銀賞)、主演女優賞、助演男優賞の3部門で受賞した。
「ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ」は、5月3日から新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
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