12年周期で再会する男女を通して描く“切なく眩い時間” 12歳・24歳・36歳…3つの時代をとらえた「パスト ライブス 再会」新場面写真
2024年2月20日 17:00
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第96回アカデミー賞の作品賞と脚本賞にノミネートされた「パスト ライブス 再会」の新場面写真がお披露目。12歳・24歳・36歳という3つの時代、12年周期で再会する男女を通して描く“切なく眩い時間”が切り取られている。
本作は、ソウルで初恋に落ちた幼なじみのノラとヘソンが、24年後に36歳となり、ニューヨークで再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは、「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁(イニョン)”。見知らぬ人とすれ違ったとき、袖が偶然触れるのは、前世(パスト ライブス)で何かの“縁”があったから。久しぶりに顔を合わせたふたりは、ニューヨークの街を歩きながら、互いの人生について語り合い、自らが「選ばなかった道」に思いを馳せる。「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のA24と、「パラサイト 半地下の家族」の韓国・CJ ENMが初の共同製作を担当した。
メガホンをとるのは、本作で長編映画監督デビューを飾ったセリーヌ・ソン。第81回ゴールデングローブ賞では、外国語映画賞、作品賞(ドラマ)に加え、主演のグレタ・リーが主演女優賞(ドラマ)、ソン監督が監督賞と脚本賞に名を連ねるなど、計5部門にノミネートされた。リー(「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」)がノラ、ユ・テオ(「LETO レト」)がヘソン、ジョン・マガロ(「ファースト・カウ」)がノラの夫アーサーを演じた。
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場面写真には、12歳・24歳・36歳のとき、それぞれソウル・オンライン・ニューヨークで、時と場所を超えて再会を果たすノラとヘソンの運命が映し出されている。12歳のカットは、ふたりがソウルの公園で遊んでいる時のもの。既に海外移住が決まっているノラは、親に付き添われながら、クラスメイトで初恋の相手であるヘソンとデートをする。無邪気に楽しく遊ぶふたりから、別れの寂しさは感じられず、仲むつまじい様子が伺える。
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パソコン画面を見つめながら笑顔で映るカットは、24歳の時、Facebookでのメッセージをきっかけに、再び連絡を取り合うようになり、オンラインの画面上で再会を果たしたふたり。ニューヨークにいるノラとソウルにいるヘソンは、画面越しでも12年ぶりの再会に心をときめかせる。そして、互いに見つめ合うふたりが映る1枚は、36歳の時、ヘソンがニューヨークを訪れたことで、24年ぶりに実際に会うことができた瞬間をとらえている。ふたりの姿からは、喜びとともに、どこか緊張感も垣間見える。
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互いの場所で、互いの人生を歩み、そして12年ごとに再会を果たすふたり。ソン監督は、「時間というものが、それぞれの人にどのようにとらえられているのかを描きたかった」と、時間がテーマのひとつであることを明かす。
「私は、本当の人生を見ているようにこの映画を描きたかったのです。時に、12年があっという間に過ぎたかと思えば、そこに2分しか立っていなかったのに、永遠かのように感じることがあると思います。多くの人にとって、時間と場所というのはいつでも謎であり、よく分からないまま通過してしまっていると思うのです。でもここではそれが明確に分かるように描きたかった。時間と場所が、時にいかにぶつかり合い、いかに人生に重くのしかかってくるのか」
そうした考えの下、ふたりの長い人生を通して、「時間と場所」というテーマをたどることが重要だったと語るソン監督。ノラとヘソンの3つの時代、ふたつの大陸を舞台に描くことで、「時間の経過と場所を、ビジュアル的にも明確に表現できると思った」と振り返っている。
「パスト ライブス 再会」は、4月5日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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