「オッペンハイマー」IMAX同時上映決定! 世界初のカラー&モノクロIMAX撮影を実現
2024年2月14日 10:00

クリストファー・ノーラン監督の最新作「オッペンハイマー」が、公開初日の3月29日より全国のIMAX劇場50館で同時公開されることが決定した。
本作は、原子爆弾の開発に成功したことで“原爆の父”と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材にした歴史映画。2006年のピュリッツァー賞を受賞した、カイ・バードとマーティン・J・シャーウィンによるノンフィクション「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を下敷きに、オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く。第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞をはじめとする最多13部門にノミネートされた。

キリアン・マーフィーが主演を務め、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーらが共演した。
第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したオッペンハイマーは優秀な科学者たちと共に世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦、赤狩り――激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれていく。

第96回アカデミー賞で撮影賞にノミネートされた撮影監督のホイテ・バン・ホイテマは、「インターステラー」以降、ノーラン監督のすべての長編作品でタッグを組んでいる。ノーラン監督とホイテマは、本作でIMAX65ミリと65ミリ・ラージフォーマット・フィルムカメラとを組み合わせた最高解像度の撮影を実践。加えて、本作のためだけに開発された65ミリカメラ用モノクロフィルムを用い、史上初となるIMAXモノクロ・アナログ撮影を実現した。

ノーラン監督は、オッペンハイマーの視点から語られるシーンを、映画の脚本としては異色の一人称で書き、カラー映像で表現。彼の内面を象徴的に表わす、感情を揺さぶる抽象的なイメージとモンタージュされている。そして、第二次世界大戦後のアメリカの原子力政策に大きい影響力を持っていた人物ルイス・ストローズを中心とする場面はモノクロ映像で表現し、視覚的に描き分けた。
ノーラン監督は、「私とホイテが採用した撮影スタイルは、非常にシンプルだが、力強いものだ」と明かし、「映画の世界と観客との間にいかなる障害もないこと、モノクロ映像以外、様式化されたところのない映像だった。特にカラー映像の場面は飾り気がなく、シンプルな映像を望んだ。できるだけ自然で、世界の肌触りを伝えてくれるようなものだ。衣装であろうと、セットであろうとロケであろうと、現実世界の複雑な細部を追い求めた」と語っている。

「オッペンハイマー」は3月29日から公開。ムビチケ(一般:1600円/税込)は2月16日発売。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

アマチュア
【最愛の妻がテロリストに殺された――】殺しの経験ゼロ、しかし“最高の頭脳を持つ男”の復讐が始まる
提供:ディズニー

HERE 時を越えて
【何だこのすごい映画は!?】まるで動かない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 ラストの多幸感よ…
提供:キノフィルムズ

異常者×異常者×異常者…
【イカれた映画を紹介するぜ!】命令無視の異常者チームが無許可で大暴れ! ぶっ刺さる一作!
提供:KADOKAWA

絶対に絶対に絶対に“超ネタバレ厳禁”
【涙腺崩壊、感情がぐちゃぐちゃで大変】早く話したいから、お願いだから、みんな早く観てほしい。
提供:リトルモア

映画が大好きな人へ――
“映画館でオトクに観る裏ワザ”、ご紹介させてください!【知らないと損な神情報】
提供:KDDI