トニー・レオンVSワン・イーボー「無名」スタント無しの迫真アクションをとらえた予告編&新場面写真
2024年2月13日 08:00
本作は、第二次世界大戦下の上海を舞台に、中国共産党、国民党、日本軍の間で繰り広げられる、名もなきスパイたちによる一進一退の攻防戦を描いたスパイ・ノワール。2023年1月に中国で公開され、興行収入約181億円を上回る大ヒットを記録した。
主演は「花様年華」で第53回カンヌ国際映画祭 最優秀主演男優賞を受賞し、近年は「シャン・チー テン・リングスの伝説」への出演で若い世代からも注目を集めている香港スターのトニー・レオン。もう一人の主役は中韓合同ユニット「UNIQ」のメンバーとしてデビューし、俳優としてTVドラマ「陳情令」でブレイクした若手俳優のワン・イーボーが務め、本作で映画初主演の座を掴んだ。共演には、ホアン・レイ、森博之、チャン・ジンイー、ジョウ・シュンが顔を揃えた。
監督は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海」を手掛けたチェン・アル。本作では、脚本と編集も担当し、わずか長編4作目にして手がけたこの脚本にトニー・レオンも惚れ込み出演を決めた。昨年11月に行われた中国映画界最高の賞とされる第36回中国映画金鶏賞では、作品賞、主演俳優賞をはじめ、8部門にノミネート。トニー・レオンが主演俳優賞、チェン・アル監督が監督賞と編集賞に輝いた。
予告編では、“魔都”と呼ばれた第二次世界大戦下の上海を舞台に、暗躍したスパイたちによる戦いが映し出される。映像は、汪兆銘政権の諜報員フー(トニー・レオン)と、フーの部下イエ(ワン・イーボー)が銃撃戦を繰り広げるシーンで幕を開ける。セリフが一切ない厳かな雰囲気の前半から一転して、後半では返り血を浴びるイエが映し出され、緊張感が漂う。
当時の上海の街並みが再現され、光と影を巧みに使った撮影によって、美しくノスタルジックな世界観を作り上げた。トニー・レオンとワン・イーボーがスタント無しで挑んだ迫真のアクションシーンにも注目だ。
場面写真には、汪兆銘政権の諜報員メンバー3人と日本軍のある人物が対面する様子や、拳銃を構えながら険しい顔で涙を浮かべる女性(ジョウ・シュン)、夕焼けに照らされながら真剣な顔で一点を見つめるフー(トニー・レオン)、髪が乱れたまま一息つくようにタバコを吸うイエ(ワン・イーボー)の姿などが切り取られている。
「無名」は、5月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほか全国順次公開。