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杉咲花主演! 「孤狼の血」柚月裕子の小説「朽ちないサクラ」を実写映画化

2024年2月3日 08:00

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主演は杉咲花
主演は杉咲花
(C)2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会

女優の杉咲花が、「孤狼の血」の原作者・柚月裕子氏の小説を実写映画化する「朽ちないサクラ」に主演することがわかった。若手随一の演技派として知られる杉咲は、県警の広報職員という捜査する立場にない主人公に息吹を注ぐ。

大藪春彦賞作家・柚月氏の「朽ちないサクラ」(徳間文庫刊)は、本来は捜査する立場にない県警広報職員の森口泉が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と次第に浮上する公安警察の存在に迫っていく異色の警察小説。発行部数は、続編「月下のサクラ」と合わせて、累計で27万部を誇っている。

【ストーリー】
「疑いは絶対に晴らすから」。そう言って立ち去った親友は1週間後、変死体で発見された――。愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑うが、身の潔白を証明しようとした千佳は1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに……。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。

市子」「52ヘルツのクジラたち」「片思い世界」と主演映画が続く杉咲は、「この物語は、ひとりの人物の失敗から始まります。いつの日か失敗してしまったことのある誰かにも、他者の失敗を許してあげられない誰かにも、この映画が届いてほしいです」とコメントを寄せている。メガホンをとる原廣利は、5月公開「帰ってきた あぶない刑事」の監督に抜てきされた新鋭で、藤井道人監督らと同じBABEL LABELに所属する注目株だ。

今回の発表に合わせ、ティザービジュアルもお披露目された。今作の重要なシーンが撮影された川に、真っ赤なワンピースを着た泉(杉咲)が素足のまま凛と佇み、背景にはタイトルにもある桜が咲き誇っている。その様子が水面に静かに映り込み、主人公の美しさ、儚さ、内に秘めた強さをあわせ持つ姿を印象的に表現したビジュアルに仕上がっている。

映画は、6月21日から全国で公開。

杉咲、原監督、原作者の柚月氏のコメント全文は、以下の通り。

杉咲花
この物語は、ひとりの人物の失敗から始まります。私はその出来事に温もりの眼差しを向けることはできないけれど、失敗に向き合い、責任を取ろうとする姿を見捨ててはいけないと思いました。“再生を見守る”という世の中のあるべき姿のひとつとして、この映画に関わる価値を感じ、緊張を抱きながら演じました。いつの日か失敗してしまったことのある誰かにも、他者の失敗を許してあげられない誰かにも、この映画が届いてほしいです。
原廣利監督
撮影したのは去年の春に差し掛かる頃でした。
タイトルにある通り「サクラ」がキーワードになってきます。「正義」とは一体何か?
それぞれの「正義」が交錯する時に、サクラを魅せることで物語の骨格を表現したい。
スタッフ・キャストと共に考え、アイディアを出し合い、全力で撮影していきました。
森口泉を演じる杉咲花さんの真っ直ぐ真相を見つめる眼は、僕自身何度も鳥肌が止まりませんでした。
柚月裕子
この作品は、世の中の理不尽や不条理なことに、懸命に立ち向かっていく人間を書きたくて出来上がったものです。主人公の森口泉は、親友の死をきっかけに事件の真相と社会の闇に迫っていきます。泉は、迷いながら、悩みながら、ときに諦めそうになりながらも、必死に前に進んでいきます。がんばる泉を、杉咲花さんがどのように演じてくださるのか、とても楽しみです。泉を、そして作品に登場する人々を応援しています。

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