第2回新潟国際アニメーション映画祭「フォーラム部門」「オールナイト部門」プログラム発表 時代劇テーマで會川昇&虚淵玄トーク開催
2024年1月31日 18:00
3月15日から新潟市で開催される、第2回新潟国際アニメーション映画祭の「FORUM フォーラム部門」「オールナイト部門」のプログラムが発表された。
時代劇をテーマとした今年の「オールナイト部門」では「少年猿飛佐助」(1959/薮下泰司監督)、「劇場版 戦国奇譚妖刀伝」 (1989/山崎理監督)、「機巧奇傳ヒヲウ戦記(21話)」(2000/アミノテツロ監督)、「ストレンヂア 無皇刃譚」(2007/安藤真裕)を上映。「時代劇アニメの魅力、ファンタジー全盛期のいま作られるべきものとは?」(仮)と題し「鋼の錬金術師」の會川昇氏と「魔法少女まどかマギカ」の虚淵玄氏のトークショーが3月19日に開催される。
アニメーションを学術的な観点から見直す「FORUM フォーラム」部門では小特集として近年世界で注目されている、実写では不可能なテーマを映像化する「ドキュメンタリー・アニメーション」という分野を紹介。作品上映のほか、各方面の識者による講演会、シンポジウム、研究発表会が行われる。第2回新潟国際アニメーション映画祭は3月15日~20日開催、詳細は公式HP(https://niaff.net)で告知する。
「戦場でワルツを」(監督:アリ・フォルマン 2008年 アメリカ他)
「背の高い男は幸せ?」(監督:ミシェル・ゴンドリー 2013年 アメリカ他)
「ロックス・イン・マイ・ポケット」(監督:シグネ・バウマネ 2014年 アメリカ)
講演:クリストフ・テルヘヒテ(ライプツィヒ・ドキュメンタリー映画祭)
漫画やアニメの訴求力は国内外でも教育に多く活用されてきた。昨今では、厚労省が働き方改革や医療健康の 啓蒙に積極的にアニメを利用しており、海外でも医療従事者による漫画作品なども増え、研究もされてきている。新潟医療福祉大学での子供の目の体操アニメや作業療法士アニメプロジェクトなどの具体例を通して、国内外のアニメの医療福祉への貢献と今後を語っていく。
出席者(予定):能村友紀教授(新潟医療福祉大学作業療法学科学科長)、石井雅子教授(新潟医療福祉大学)司会:豊田典子(開志専門職大学)
ゲスト:Alex Thomas(医師&漫画家)、Gary Ashwal(医療アニメプロデューサー Booster Shot Media) 、中垣恒太朗(専修大学教授、日本グラフィック・メディスン協会代表、小林翔(大阪大学非常勤講師、同理事)
アナログ時代のアニメは、その制作過程のなかで紙やセルを用いた膨大な量の中間素材を生み出した。デジタル時代にはセル画が作成されることはなくなり、絵コンテや原画など従来紙媒体だった素材も減りつつあるなか、アナログ時代の中間素材は産業廃棄物か、それとも文化遺産かという問いの狭間にある。業界の当事者でもなく、ファンコミュニティーにも属していないアカデミアの視点から、アニメ中間素材にどのようにアプローチできるのだろうか?その質問に対するこれまでの実践を議論する。
アニメーションの多様性は、それらが生み出される地域とも深い関係があります。人材不足も指摘される中、新潟をはじめとした地域で豊かな制作環境を整えるには何が必要なのか? 「アニメ産業レポート」の執筆陣と地元アニメスタジオの経営者が様々な角度からディスカッションします(日本アニメーション学会 産業研究部会による公開研究会です)。
登壇者:増田弘道、・森祐治、長谷川雅弘、松本淳(以上日本アニメーション学会会員)、内田昌幸(新潟アニメーション)・荒尾哲也(柏崎アニメスタジオ代表取締役/※打診中)
新潟大学とLASALLE College of the Artsは、2018年に研究交流協定を結びました。以降、アニメ中間素材展やシンポジム等の学術イベントを多数共催し、アニメーション研究を推進してきました。今回は、両大学所属の、また両大学ゆかりの研究者が現在取り組んでいるアニメーション研究について発表し、意見交換を行います。
登壇者: Chris Shaw、GAN Sheuo Hui(以上LASALLE College of the Arts)、石田美紀(新潟大学)、鈴木潤(開志専門職大学)
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