ゴダール最後の映画「ジャン=リュック・ゴダール 遺言 奇妙な戦争」特報映像公開
2024年1月23日 13:00
2022年9月に死去したジャン=リュック・ゴダール監督が手掛けた最後の作品「ジャン=リュック・ゴダール 遺言 奇妙な戦争」の特報映像が公開された。
フランスのメゾン、サンローランが立ち上げた映画会社、サンローランプロダクションの製作による本作は、ペドロ・アルモドバル監督、イーサン・ホークとペドロ・パスカル出演の「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ」に続く短編作。ゴダール自身をして「最高傑作だ」と言わしめた本作は手書きの文字、絵、写真そして映像がコラージュされ、音楽やナレーションがひとつになった、比類なき独創性とインパクトを持つ、ゴダールの芸術の集大成とも言える20分の作品だ。
特報では、新たに3枚の貴重なカットが披露されており、ショスタコーヴィチによるスコア(弦楽四重奏曲第8番)と共に、刹那的な荒々しさを感じさせる赤と黒の鮮烈なドローイングをはじめ、ノートのページを思わせる白い紙に展開されるのは、ゴダール自身が書き記し、色付けした紙や写真、文章によって構成されたコラージュの数々が確認できる。「感情(sentiment)」「情熱(Passion)」など断片的なワードが散りばめられたコラージュや、「暗い部屋で黒猫を探すのは難しい」から始まる独白が音符のように配置された一枚まで、ゴダールにしかなし得ない総合芸術の一端が明らかになる。
ゴダールの指示をもとに、本作を完成させたのは撮影・編集を手掛けたファブリス・アラーニョは制作過程についてこう明かす。「2020年1月、ジャン=リュックが仕事を進めるのに合わせ、私はテクニカルテストを行っていましたが、新型コロナウイルスによるパンデミックやロックダウンが進展に強くブレーキをかけました。そんななかでもジャン=リュックは紙の上での仕事を進めます。脚本を何稿も書き直し、この映画について告げようとしていました。そこには作るべき映画の神髄が見え、また原点に立ち戻る作業であり、その過程を通してすでに映画は存在していました!」
2月23日から新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷で公開。
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