全米を揺るがしたオタクYouTuberに一目惚れ! ポール・ダノが語る“ローリング・キティ”の魅力とは?
2024年1月12日 13:00

SNSに集結した無力な個人投資家たちが金融マーケットを席巻し、この世の富を独占するウォール街のエリートが大損失を被った痛快な反乱劇「ダム・マネー ウォール街を狙え!」から、主演を務めたポール・ダノのインタビュー映像がお披露目。ダノ自身が惚れ込み演じた、騒動のきっかけとなったオタクYouTuberの魅力を語った。
本作は、「ソーシャル・ネットワーク」の原作者ベン・メズリックのノンフィクションに基づく物語。題材である2021年の“ゲームストップ株騒動”とは、アメリカでネット掲示板に集った個人投資家たちが、倒産間近と囁かれていたゲームストップ社(実店舗によるゲームソフトの小売り企業)の株を買いまくり、同社を空売りしていたヘッジファンドに大損害を与えた事件だ。
ダノが扮したキース・ギルは、普段は妻子あるごく普通の男性だが、動画のライブ配信ではトレードマークの赤いハチマキに猫のTシャツをまとった“ローリング・キティ”に変身。ゲームストップ株に深い愛着を抱くキースは、見た目の珍妙さとは裏腹に、同社の見逃されている価値を真摯に訴え続けた。彼の主張は多くの人の共感を呼び、人々が同社の株を買ったことで、21年初頭に株価が大暴騰し、全米を揺るがす事態となった。
ダノは、役どころについて、「キティが動画配信を始めたのは、社会現象を起こすためなんかじゃない。コロナ禍で沈み込んだ自分に光を与えるためだった。実際に彼の動画は喜びに満ちている」といい、「だから多くの人が彼に反応した」と分析。実際にダノも、「ローリング・キティの動画を研究した。あの動画で彼に一目惚れしたんだ。動画を見た瞬間に、『この人物をもっと知りたい』と思った」と、当時を振り返った。
後に、事態を重く見たアメリカ議会の下院金融委員会に召喚され、オンライン公聴会に参加したキース。ダノは、「キースは勇敢だったし、公聴会でも誠実だった。他の人たちとの違いは一目瞭然だ。隠し事をしない彼だから、人々の支持を得たんだ。他の人たちは公聴会で、答えをはぐらかしてばかりだった。彼は証言台の前でも常に誠実だった」と、思いを巡らせた。
本作で、クレイグ・ギレスピー監督(「アイ、トーニャ史上最大のスキャンダル」「クルエラ」)と初タッグを組んだダノ。「クレイグとは接点が少ないから、連絡が来た時はうれしかった。主演を任されたのも光栄だった」と話し、「監督と脚本家たちのすばらしい仕事によって、短時間でここまでの仕上がりになった。どの登場人物もすばらしく最高の映画だ」と、その手腕に賛辞を送った。最後に、「これは誰が観ても楽しめる映画だと思う。映画館に足を運んだら後悔させない自信があるよ」と、メッセージを寄せた。
「ダム・マネー ウォール街を狙え!」は、2月2日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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