ただ、ママと一緒にいたい。ベルリン国際映画祭をはじめ世界各国で絶賛! 「システム・クラッシャー」4月27日公開
2024年1月11日 12:00
第69回べルリン国際映画祭で銀熊賞(アルフレード・バウアー賞)とベルリナー・モルゲンポスト紙読者審査員賞の2冠に輝いた「Systemsprenger(原題)」が、「システム・クラッシャー」の邦題で4月27日よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開されることが決定した。特報とティーザーポスターが披露された。
監督・脚本を手掛けたのは、Netflix映画「消えない罪」、「The Outrun(原題)」で注目を集めたノラ・フィングシャイトで、本作が長編映画デビュー作となる。邦題に使われた“システム・クラッシャー”とは、行く先々で問題を起こし、施設を転々とする制御不能で攻撃的な子供たちを指す言葉。フィングシャイト監督はホームレスのための避難所生活を描いたドキュメンタリーの撮影中に、その存在を知り、教育支援学校、緊急収容センター、児童精神科病棟などの関係者に取材を重ね、現場を体験しながら5年間のリサーチを経て映画化した。
9歳の少女ベニーは、幼少期に父親から受けたトラウマから、手の付けようのない暴れん坊と化し、里親、グループホーム、特別支援学校、どこに行っても問題を起こして追い出されてしまう。そんなベニーのたった1つの願いは、「ただ、ママのもとに帰りたい」というものだった。しかし、ベニーの母は娘に愛情はあるが、どう接すればいいのか見当がつかず、施設に押し付け続ける。そんな中、非暴力トレーナーのミヒャは、山小屋で3週間の隔離療法を受けさせることを提案。初めは文句を言っていたベニーだが、徐々にミヒャに心を開き始め、ある変化が起きる。
本作は、第69回べルリン国際映画祭でワールドプレミア上映され、10分間のスタンディング・オベーションを受け、2020年ドイツ映画賞では作品賞、監督賞、脚本賞、俳優賞、女優賞を含む8部門を受賞。第92回アカデミー国際長編映画賞ドイツ代表作品にも選出され、世界各国の映画賞で37冠に輝いた。ドイツ本国では19年9月に劇場公開され、観客動員数20万人を突破する大ヒットとなった。
ベニー役を演じたヘレナ・ゼンゲルは2008年生まれで、撮影当時10歳。全身全霊の慟哭で周囲を絶望に追い込む強烈な役どころを演じ切り、2020年ドイツ映画賞の主演女優賞を歴代最年少で受賞した。ゼンゲルは本作出演後、トム・ハンクス主演作「この茫漠たる荒野で」で第78回ゴールデン・グローブ賞助演女優賞にノミネートされたほか、A24製作の「The Legend of Ochi(原題)」にも出演が決定している。
ミヒャ役は「西部戦線異状なし」で英国アカデミー賞にノミネートされたアルブレヒト・シュッフが担い、ベニーを担当するソーシャルワーカー役でガブリエラ=マリア・シュマイデが共演した。
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内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
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文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
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