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オンラインでフィットネス講師が「TENET」批判 受講者のなかにノーラン監督

2024年1月9日 11:00

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クリストファー・ノーラン監督
クリストファー・ノーラン監督
Photo by Pascal Le Segretain/Getty Images

第81回ゴールデングローブ賞で「オッペンハイマー」が作品賞(ドラマ)を含む5部門を受賞したクリストファー・ノーラン監督といえば、現代のアメリカ映画界における巨匠であり、批評家の称賛を欲しいままにしているが、プライベートでは必ずしもそうではないようだ。

ノーラン監督はこのほど、ニューヨーク映画批評家協会から「オッペンハイマー」で最優秀監督賞を受賞。この際、受賞スピーチでエピソードを披露した。「ペロトン(アメリカで人気のフィットネスバイク。豊富なオンラインクラスが特徴)に乗ってHIITトレーニングをしていたときのことだ。苦しくて死にそうになっていた。すると、インストラクターが私の映画のひとつについて話しだして、こう言ったんだ。『みんなこの映画観た? あのせいで人生の大切な2時間を無駄にしたわ』ってね」

その映画とは、2020年公開の「TENET テネット」だ。ノーラン監督がこの話題を持ち出したのは、映画作家と批評する側の健全な関係について語るためだった。だが、この話題が報じられると、インストラクターのジェン・シャーマンは自身のインスタグラムで謝罪した。

「あれは2020年のことで、暗い時代だった。私はペロトンで小さなクラスを教えていて、いつものように思いついたことを口にしていた。あのときは、前の晩に観た映画のことを適当に話していた。まさかその映画の監督が私のクラスを受けることになるなんてあり得ない確率じゃない?」

TENET テネット」に関する意見に変わりはないものの、ノーラン監督の「オッペンハイマー」は大ファンであると、シャーマンは言う。「私には『TENET テネット』で描かれていたことの1分ですら理解できなかったかもしれない。あれは難しすぎた。でも、『オッペンハイマー』に関しては2 度観た。そして、あの6時間は返して欲しいなんて絶対に思っていない」

その上で、個別レッスンで埋め合わせをさせてほしいと、ノーラン監督に訴えている。

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