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窪塚愛流、俳優として得た最も大きな気づきは「自分の未熟さ」【担当マネージャー撮影オフショット多数】

2023年12月30日 09:00

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担当マネージャ―による撮り下ろしのオフショット多数
担当マネージャ―による撮り下ろしのオフショット多数

進境著しい俳優の窪塚愛流が、貪欲な姿勢で役者の道を駆け上がろうとしている。今年は映画「少女は卒業しない」、連続ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」での好演が記憶に新しい。20歳になった窪塚の現在の心持ちに迫った。(取材・文/大塚史貴)

泣き虫しょったんの奇跡」(2018)で松田龍平扮する瀬川晶司の中学時代を演じ、俳優デビュー。その後も連続ドラマ「ネメシス」にゲスト出演するなど、着実に実績を積んできた。今年の窪塚を象徴する「少女は卒業しない」と「最高の教師」を振り返ったとき、同年代の俳優たちと触れ合うなかで目の当たりにした反省と後悔、あるいは自信を如何に自身の中に消化していったのか聞いてみたくなった。

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「反省と後悔は正直ないです。ドラマ『最高の教師』も映画『少女は卒業しない』でも、その時の自分が出来る最大限の芝居は演じられたと胸を張って言えるほどだからです。同世代の俳優さんたちから学べることも多いですし、そこから自分の個性を生かせるチャンスの場でもあったので、この2作品で培った経験を大切にしたいです」

きっぱりと言い切っているが、俳優業に対して慢心はない。20歳という節目の1年に関しても「ありがたいことに今年は作品が続き、俳優活動だけでなくモデルでのアンバサダーや看護協会のスペシャルサポーターにも抜擢していただきました。初めて務めさせていただいたこと、様々な貴重な経験を通して、新たな自分の可能性を感じられた1年となりました」と語り、ストイックな姿勢をにじませる。

筆者は20年の年末、窪塚に一度会っている。井浦新高良健吾をインタビューした際、事務所の先輩であるふたりの取材現場を見学しに訪れ、その流れで挨拶に出向いてくれたと記憶している。あれから3年、経験豊富な先輩たちの背中を追いかけながら、俳優として得た最も大きな気づきはどのようなものだったのだろうか。

「自分の未熟さです。それは俳優をはじめて年間で最も大きな気づきでもありますが、常日頃から多くの俳優さんと芝居を重ねるたびに痛感しています。その未熟さを感じたときの悔しさをバネに、2024年はさらに飛躍できるように日々精進していきます」

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24年は、1月26日公開の「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」を皮切りに、3月1日公開予定の「愛のゆくえ」、5月17日公開予定の主演作「ハピネス」と、立て続けに出演した映画が封切られる。窪塚にとって、映画がどのようなものなのか知りたいファンは少なくない。

「僕にとって映画とは人生の旅行です。役を演じているときは自分では辿り着けない感情や場所に連れて行ってくれる。でも、お客さんとして映画を観ると、ひとつの役だけではなくいろいろな視点から物事を見ることが出来るので、想像力が膨らむと同時に、人々にたくさんの可能性を与え、広げることができるかけがえのないものだと思います」


画像4(C)2024「君と世界が終わる日に」製作委員会
竹内涼真が主演を務め、噛まれると化け物になってしまう謎の感染症「ゴーレムウィルス」によって突然日常を奪われた人々を描いた人気サバイバルドラマシリーズの劇場版。一握りの限られた人のみが入ることを許される、人類最後の希望の都市といわれる「ユートピア」にそびえ立つ研究タワーでは、ゴーレムウィルスに対するワクチン開発の研究が進められていた。そこでは、間宮響と小笠原来美との間に生まれ、ゴーレムウィルスの抗体を持った来美の血を引くミライが、抗体ワクチン用の研究材料として捕らえられていた。響はミライを救うため、5人の男たちとともに研究タワーを登ろうとするが、そこには想像を絶する数々の試練が待ち受けていた。窪塚は、家族の分の食料を調達するべく外の世界へ出るため、ワクチンを求める心優しい地下街の住人・藤丸礼司に扮している。

【「愛のゆくえ」ストーリー】
画像5(C) 吉本興業
北海道で暮らす14歳の内気な少女・愛と幼なじみの少年・宗介。宗介の母は夫を亡くして心を病み、愛の母・由美がひとりで愛と宗介を育てていた。ところがある日、ケンカをして家を飛び出した宗介を捜す最中に、由美が亡くなってしまう。愛は父に連れられて東京へ行くことになり、北海道に残る宗介と離れ離れになってしまう。「ちひろさん」の長澤樹が愛、窪塚が宗介を演じ、田中麗奈堀部圭亮平田敦子らが脇を固める。

【「ハピネス」ストーリー】
画像6(C)嶽本野ばら/小学館/「ハピネス」製作委員会
下妻物語」の原作者としても知られる嶽本野ばら氏の小説「ハピネス」(小学館文庫刊)を、篠原哲雄監督のメガホン、窪塚と蒔田彩珠の主演で映画化。「私ね、あと1週間で死んじゃうの」。ある日、恋人になんでもないことのように唐突に告げられ、戸惑いながらも彼女に寄り添う“僕”と、余命を宣告されつつも、自らの運命を受け入れ、自分らしく生きる女子高生の青春ラブストーリー。映画初主演となる窪塚は国木田雪夫、蒔田は山岸由茉を演じている。

最後に、「これからの1年を突き進むなかで、自らに課すこと」がどのようなものであるか問うてみた。

「芝居をするうえで、また普段の生活のなかでも呼吸を整えるということです。まず、自分はどの役を演じる時も、同じ呼吸や間の使い方を無意識にしてしまっているので、意識的に細かいところにまで目を配り、いつか一切の隙がない俳優になれるよう芝居を頑張りたいです。そして、これまでの自分が常に感じてきたことは、日々の暮らしや心配りが如何に自分の芝居に影響するかということです。 2024年の僕に課したいことは、仕事もプライベートも充実した時間を過ごし、更なる課題をクリアして次のステージへ進んで行くことです」

今後の日本映画界を担う存在に成長することを、多くの映画人が期待する逸材でもある。言葉の節々から感じられる謙虚な姿勢が、大きな飛躍のきっかけとなるようなチャンスを呼び寄せそうな印象すら抱かせた。

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執筆者紹介

大塚史貴 (おおつか・ふみたか)

X(Twitter)

映画.com副編集長。1976年生まれ、神奈川県出身。出版社やハリウッドのエンタメ業界紙の日本版「Variety Japan」を経て、2009年から映画.com編集部に所属。規模の大小を問わず、数多くの邦画作品の撮影現場を取材し、日本映画プロフェッショナル大賞選考委員を務める。

Twitter:@com56362672


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