パク・ソジュンが“冷徹な男”に変貌→裏切り者を蹴り飛ばす「コンクリート・ユートピア」本編映像公開

廃墟と化したソウルで唯一崩落しなかったマンションを舞台に、生存者たちの争いを描いたエンタテインメント大作。地震により、一瞬で廃墟と化したソウル。唯一崩落しなかったマンションは、生存者で溢れかえり、無法地帯となっていた。危機を感じた住民たちは主導者を立て、居住者以外を追放し、住民のためのルールを作って“ユートピア”を築き上げることにする。住民代表となったのは、902号室のヨンタク（イ・ビョンホン）。職業不明で冴えないその男は、権力者として君臨したことで次第に狂気を露わにする。

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不穏な音楽で始まる映像は、パク・ソジュン演じる防犯隊長・ミンソンが険しい表情で住民たちを従え、201号室に押し入るシーンが映し出されている。恐る恐る扉を開けた住民をミンソンが蹴り飛ばすと、武器を持った住民たちが部屋の中へと押し入っていく。

やがて住民代表・ヨンタクが映し出されると、神妙な面持ちで「住民の1人がゴキブリを隠していました」と告げる。ファングンアパートの住民以外を“ゴキブリ”と呼び、さらに匿った人間すらも厳しく断罪する冷酷な権力者の姿がうかがえる。妻を愛する心優しい公務員であったミンソンは、そんなヨンタクに陶酔し徐々に冷徹な男へと変貌していく……という設定だ。

“隣人を我が身のように愛せよ”という教訓が飾られた部屋には、これまで隠れ住んでいた部外者たちの姿が。抵抗も虚しく、ミンソンたちによって次々と部屋の外へと引きずり出されていく。彼らを匿っていた201号室の扉には裏切り者の印として赤いペンキが塗られる。その一方で、告発した307号室の住民には拍手が送られ、ミンソンも気まずい表情を浮かべながらも賛同している。

「コンクリート・ユートピア」は、「隠された時間」で高評価を得た新鋭オム・テファ監督がメガホンをとっている。2024年1月5日より全国公開。