役所広司「PERFECT DAYS」でのアカデミー賞に期待「もう一歩前にいけるといいな」
2023年12月23日 13:40

俳優の役所広司が12月23日、主演映画「PERFECT DAYS」の公開記念舞台挨拶を共演の柄本時生、中野有紗とともに東京・有楽町のTOHOシネマズシャンテで行った。
カンヌ国際映画祭での最優秀男優賞から約7カ月。数々の映画祭への出品を経て、待望の日本公開に役所は「撮影から1年ちょっとたちましたが、こんな景色を見られるとは思っていなかった」と語り、感激の笑みを浮かべた。

同作は、第96回アカデミー賞国際長編映画賞でも15本のショートリストに入った。「ヴィム・ヴェンダース監督は、ドイツ人であることが障害になるのでは気にしていたので、代表に選ばれた時に物凄く喜んでいた。日本代表というとWBCのようですけれど、選ばれたからにはあともう一歩前にいけるといいなと思う」とオスカー戴冠に期待を寄せた。

ヴェンダース監督も、動画メッセージで「この映画がアカデミー賞の日本代表に選んでもらえ、とてもうれしく思っています。皆さんもこの先の幸運をぜひ祈っていてください」と意欲。そして、「この地球上で最も偉大な俳優の一人である役所広司さんと東京で映画を一緒に作るということは、素晴らしく美しい贈り物のような出来事でした。ぜひ、世界中の人々と同じように平山さん(役所の役名)との時間を楽しんでください」と呼びかけた。役所は、「淀川長治さんをドイツ人にした感じ」と冗談めかしつつ、「凄いクリスマスプレゼントをもらった。チャーミングで心の優しい方ですね」と笑顔で語った。

東京・渋谷区のトイレ清掃員の平山が過ごす日常を丹念につむいだ人間ドラマ。同僚役の柄本は、父の柄本明から「役所はうまいぞお」と言われてから現場入りし、「その意味を少しでも分かればいいと思い、凄く見させていただいた。濃密な時間を過ごしました」と最敬礼だ。

役所のめい役の中野も映画初出演だったが、「とてもお優しく、常に引っ張っていただいた。役に集中してできたのも、役所さんのおかげです」と感謝。ヴェンダース監督に対しても、「何もかも初めてで不安でしたが、ありのままの私を受け入れてくださった。顔合わせの時に、物語にとって重要な役ということを言ってくださり、何者でもない私を信頼し託してくださった大樹のような方です」と心しみじみ話した。

役所は、「きょうは僕を褒める会みたいで恥ずかしい」と照れることしきり。それでも、「これまでいろいろな所に連れていってもらって旅をしてきましたが、生まれ故郷の日本での上映で旅がまだこれからも続きます。映画が独り歩きして、いろいろな国で楽しまれることになると思うと、ちょっと寂しい感じもしますが、長く愛していただける作品になれば」とアピールした。
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