人類最大の敵、今度は世界を救う“相棒”に!?　アクアマンの弟で元ヴィラン・オームって何者？

2023年12月9日 09:00

ジェイソン・モモアが主演を務めるDC映画の続編「アクアマン　失われた王国」。本作のキーパーソンとなるのは、アクアマンの弟・オームだ。前作「アクアマン」では、海の世界を汚す人類の壊滅を狙い、それを阻むアクアマンと史上最大級の兄弟喧嘩を繰り広げているのだが、本作では“世界を一緒に救う相棒”に!?　本記事では、アクアマンの“弟”であり“元ヴィラン”のオームについて掘り下げていく。

アクアマンの母親でアトランティス帝国の元女王であるアトランナと、アトランティス前王との間に生まれた王子オーム。アクアマンにも劣らないパワーと能力を持つが、海底世界を守るのは自分だという強い意志が海を汚す人間たちへの憎悪へと繋がり、地上征服に力を使おうとする。また、人間の血を受け継ぎながらもアトランティス帝国の王位継承権をもつアクアマンを嫌い、王座に興味などなかったアクアマンに勝手にライバル心を抱いていた。

ある時、オームが地上に宣戦布告をしたことで、人間界を守るためしぶしぶ立ち上がったアクアマンと直接対決することに。激戦の末敗北したオームは、人類を滅ぼそうとした罪で砂漠の国に幽閉されてしまう。

オームを演じているのは、「ウォッチメン」や「インシディアス」シリーズでも知られるパトリック・ウィルソン。おちゃらけた性格の兄・アクアマンとは対照的に、まじめで伝統を重んじる性格のオームについては以前「悪者の自覚はなく、ヒーローになれると信じている愛すべきヴィラン」と解説していた。

また「彼はアクアマンの宿敵として描かれたので、悪役のレッテルを貼るのは簡単です。しかし、劇中の彼は『何世紀もの間、人間は海を汚し、私たちの住む世界を破壊してきた』と主張しており、自分の世界を守るために戦おうとしていただけだと分かります」とオームがただの“悪”ではないと語っている。

そんなオームの人間味溢れるキャラクター性が本作の物語にも深みを与えているそう。前作から引き続きメガホンをとったジェームズ・ワン監督は、このように語っている。

ワン監督「僕は、最初に悪役として始まったキャラクターが次の物語で主人公の強力な味方になるというストーリーこそ“主人公たちに相応しい冒険”だと思うんだよ。前作がオームの欠点を見せる伏線だとしたら、本作が彼にとって名誉挽回の回になるだろうね。でもオームが完全に善人になったのか、それとも善人のふりをしているのかは見てからのお楽しみだ」

「アクアマン　失われた王国」は、2024年1月12日から公開。