映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

幾田りら&あの、声優挑戦「デデデデ」でのコラボ語る「“誰かになる”のって楽しい」

2023年11月25日 12:00

リンクをコピーしました。
幾田りら(ヘアメイク/nari スタイリスト/神田百実 衣装/LA BELLE ETUDE)、あの(スタイリスト/神田百実 衣装/keisukekanda)

浅野いにお氏の人気漫画を前後編2章立てで劇場アニメ化する「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(前章:3月22日公開 後章:4月19日公開)。本作の主人公・小山門出と中川凰蘭(通称:おんたん)の声優を務めているのは、アーティストの幾田りらあのだ。本作が初共演となったが、お互いをリスペクトし合う2人の息はピッタリ。そのコンビネーションに、早くも手応えを感じているようだ。

「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で2014~22年に連載された原作は、第66回小学館漫画賞の一般向け部門や、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞した人気作。東京上空に突如“侵略者”たちの巨大な“母艦”が出現。3年後、女子高生の小山門出と中川凰蘭が、終わりを迎えないまま絶望が日常に溶け込んでしまった世界で、青春の日々を送る姿を描く。

今回は、幾田とあのにインタビューを敢行。「楽しかった」と語るアフレコの裏側、互いの印象、唯一無二の“浅野いにおワールド”に参加したことについて聞いた。(取材・文/壬生智裕)



(C)浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee

●アフレコで苦労したことは? 浅野いにおからの“言葉”も

――今回の役のオファーが来た時はどう思いましたか?

あの:嬉しかったです。やっぱり原作がこんなにも愛されてるというか。ぼくもすごく好きな世界観のマンガだったので。その物語の中の中川凰蘭ちゃんをやるというのは、すごくプレッシャーもありつつ、とても楽しみで、ドキドキでした。

幾田りら(以下、幾田):わたしも本当に嬉しかったです。たくさんの方に愛されてる作品ですし、緊張感もありながら、この世界をしっかり門出として生きられるようにという気持ちで臨もうと思いました。

――声優業というのは普段とは違う作業だったと思うのですが、今回のアフレコで苦労した点はありましたか?

あの:今回はディレクションというディレクションはそんなになかった気がします。(原作者の)浅野さんからは「そのまんまでいいです。あのちゃんが思うままでやって」と言ってくれたので。初挑戦だったんですけど、なんかやりやすかったですね。でも喋り方が早口で、けっこう僕の生活にはないスピードの子だから、そこがけっこう難しかった。あと難しい言葉をいっぱい使うから、テンポ感というか。そこには慣れてなくてちょっと苦戦したんですけど、やってくうちに癖になっていく感じがあって。楽しくできました。

幾田:はじめて浅野さんにお会いしたときに「変に役を作っていくよりは、幾田さんそのままでやってくれたら。それが門出になると思います」と言ってくださったので、あまり作り込みすぎず、わたしの思う門出をやっていこうという気持ちでいました。でも、実際ブースに入って録っていくうちに、門出という人が、何か言葉を発する際に“フィルターがあるタイプ”だなと感じるようになったんです。

自分が置かれてる環境や状況、いろんな人との関係性において、自分の言った言葉とは別のところに、本当の感情があるというか。そういう背景を持った状態でしゃべることが多かったように感じました。その辺の塩梅というか、いろんなことを試しながら「きっとこんな感情が裏に隠れてるんじゃないか」というのを頭に描きつつ、演技をすることはけっこう大変でしたね。

●声優業の魅力「違う誰かになって、しかも演じる。それがとても楽しかった」

――アフレコは楽しかったですか?

幾田:今回、声の演技をさせていただくこと自体がすごく楽しくて。なんか歌とも全然違う、自分ではない、違う誰かになって、しかも演じるということがとても楽しかったというか。普段そういうことはやってないので、誰かになるのって楽しいなと思って。誰かの中で生きるって、遊び心も芽生えてくるので。そこも楽しかったです。

あの:ぼくもめっちゃ楽しかったです。おっしゃるように自分じゃない誰かというか。しかも門出と凰蘭という、ものすごく愛おしいキャラに命を吹き込む――この物語の中で生きるということをさせていただけるというのは本当に……ありがとうございますという感じで(笑)。めちゃくちゃいい経験というか、この時間は、ほかでは変えられないなと思うくらい、やり甲斐を感じています。

ヘアメイク/nari スタイリスト/神田百実 衣装/LA BELLE ETUDE
スタイリスト/神田百実 衣装/keisukekanda

●初共演の感想、お互いの印象について

――共演が決まったときはどう思いました?

幾田:やっぱりこの2人って、すごく仲良しの親友で。絶対的存在の2人じゃないですか。だから、あのちゃんとのタッグというのが最初は想像ができなくて。もちろん最初から、あのちゃんがおんたんにハマってると思っていたんですけど、実際にこの2人で掛け合いをしたときに、どんな風になるのかがまったく想像できてなかった。

――そうだったんですね。

幾田:でもこの役が決まった時から、あのちゃんが出している歌とか、出ているテレビをめちゃくちゃ見て。どんな人なんだろう、というのをリサーチしていました。あのちゃんはどんな感じのおんたんで来るのかなと想像しながら。やっぱり門出は、おんたんと出会って人生が変わっていくので、いい意味であのちゃんに影響されていこうと思いました。

ヘアメイク/nari スタイリスト/神田百実 衣装/LA BELLE ETUDE
――あのちゃんの印象はどうでした?

幾田:印象としては、いろんなメディアに出られてる感じと、実際にお会いしてしゃべる感じがそのままだなと思いました。でもあのちゃんが出されてる曲を聴いて、すごく音楽と真摯に向き合ってきた人だな、と思ったんです。なんといっても、「THE FIRST TAKE」を見たときにすごく衝撃を受けたんですよ。2曲(「ちゅ、多様性。」「普変」)ともどっちも違う表現で。心の中にある弱い部分をさらけ出して歌ってくれてるっていうか。それを感じたときに、これはすごいシンガーだと思って。歌い手としてはそこに一番惹かれました。

あの:この役に決まった時は、アーティスト2人でやるんだと思いました。幾田さんは、なんかイメージがすごくしっかりしてらっしゃるというか。すごく正解を叩き出す人というか。それはアーティストとしてもだけど、曲の詞を歌に乗せるやり方が上手というイメージがあって。

幾田:うれしい。

あの:それで詞が人に届きやすくなってるんだろうなと。歌い方とか感情の出し方が上手だから、きっと声優もめちゃくちゃ上手なんだろうなって思ってて。だから初めて聞いたときにめちゃくちゃ門出だなって思って。「ウワァッ」となった(笑)。でもそれってたぶん、幾田さんが思うままにやってると言ってたから。めちゃくちゃナチュラルなのに門出になってるというのが、やっぱり運動神経がいいからだと思います。すごく器用な方だなと思います。

スタイリスト/神田百実 衣装/keisukekanda
幾田:実は話をしていて、わたしたちの共通点って、運動神経が割といい方だよねということに気付いたんです。2人とも足が速かったみたいなところもあって。もちろん最初は収録でも何度か録り直したりしてたんですが、けっこう早い段階で息が合ってきたというのは、お互いにそういうところはあるんだろうなと思います。最初はそれぞれ別に収録していたんですけど、2人で一緒に収録をやると空気感がまた違ってきて。

あの:全然違いました。

幾田:楽しかったですね。

●「デデデデ」の魅力とは?

――お二人が感じる作品の魅力は?

幾田:今となっては、コロナ禍のこともあったりしたので、あり得ない話じゃないと思うんです。この世界が変わってしまうという大きな出来事がいろんな視点で、もちろん主人公たちから見た視点もありますし、偉い人から見た視点だったり、一般市民から見た視点だったり、いろんな人の視点があることによって、自分の死生観を考えさせられたというか。なので、何か多分、自分自身と世界のことを見つめ直すきっかけになるだろうなって。私がそうなったように、きっと皆さんにも見ていただいたら、その日常とのギャップ感も含めて、多分そう思ってもらえるんじゃないかなと思います。

あの:同じようなことになっちゃうんですけど、最近の日本でも、自分たちの生活の中でもこういうことがあり得るようなことになってしまった、みたいな。それがこのタイミングで実際演じられてよかったなと思うし、見てる人にも今、当たり前のように流れる時間とか、いろんな考え方にいろんな角度から刺激をくれる作品なんじゃないかなと思いました。それと絵とか動きとかはかわいいのに、どことなく一瞬怖くなるときがあって。そういうのって普段の生活の中にもあるなと思うし、そこが魅力的。僕はそういうのが好きなので、多分めちゃくちゃ入り込んで見てもらえるんじゃないかなと思っています。

フォトギャラリー

幾田りら の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版 NEW

内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る