大谷翔平選手のドキュメンタリー映画 ペドロ・マルティネスと松井秀喜がナレーション
2023年11月10日 05:00

大谷翔平選手の幼少期から現在に至るまでに迫ったインタビュードキュメント映画「Shohei Ohtani - Beyond the Dream」。これまで出演者として、松井秀喜、ダルビッシュ有、栗山英樹ら豪華メンバーが発表されているが、ペドロ・マルティネスと松井秀喜が、本作のナレーションも担当することがわかった。
本作では、今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表選手としてチームを優勝へと導き、メジャーリーグでは日本人初となる本塁打王に輝くなど、唯一無二の二刀流選手として日米の野球界で活躍する大谷選手に、6時間以上のロングインタビューを敢行。“いまだから話せる”貴重な発言の数々に加えて、本作のために特別に許可を得て撮影された練習風景や試合映像も交えながら、さまざまなターニングポイントの裏側に焦点を100分にまとめたドキュメント。
英語版は、大谷にとって憧れのメジャーリーグ投手だったというマルティネス、日本語版を、大谷が打者として「ずっと目標にしてきた」と語る松井のナレーションで進行する。少年時代の大谷に夢を与えたふたりが、次は大谷の軌跡を次の時代へ引き継ぐ語り手という重大任務を担う。
時川徹監督は、ふたりの起用理由について、「大谷選手について話すには、MLBの歴史の中で非常に尊敬されている人物、そして彼と個人的な繋がりのある人物が必要でした」と説明。マルティネスについては、「MLB史上最高の投手の一人であり、彼は大谷選手にとって子供の頃からずっとヒーローでした。2021年のオールスターの放送で、大谷選手がペドロと楽しそうに話をしているのを見て二人の繋がりを感じました」と彼こそがその適任者だったと話し、「彼がナレーションで話す言葉のひとつひとつに、真心がこもっていました。彼のナレーションはこの映画を確実に次のレベルに引き上げてくれました」と、マルティネスの発する一言一句が、本作にふさわしいものだったとコメント。
松井については「彼は日米両国の伝説的なホームランバッターです。大谷選手の長年のヒーローであり、大谷はその打撃から多くのインスピレーションを得てきました」と、同じく今の大谷の活躍に寄与している人物なのだと説明。さらには、「2009年のワールドシリーズでは、ペドロ・マルティネスと野球史上に残る対決をしました。松井(打者)とペドロ(投手)が大谷翔平の中で奇跡的に融合すると考えたのです。これは、語り手のホームラン級の組み合わせになると思いました」と、この奇跡のタッグを実現させること自体に意味があったと明かす。
さらに時川監督は、松井のナレーションについて、「松井氏の声は気品があり、深みがあります。ナレーションを担当するのは初めてとのことでしたが、彼の声が物語に深みを与えてくれると確信していました。また、彼のMLBの歴史に関する知識は見事でしたし、日本語のナレーション原稿の校正もしてくれました。2つの誤字も修正してくれました」と松井の貢献を称えた。
大谷が憧れてやまない2人が大谷の人生を見て何を想い、それをナレーションに込めたのか――。マルティネスは「翔平は、現在の野球界で最も大きなスターの一人であり、後世の野球界を形づくる上でインスピレーションを与えることに貢献しています。このドキュメンタリーへの出演とナレーションを依頼されたことは、私にとって名誉なことであり、ファンの皆さんにこの素晴らしい人物と選手についてもっと知ってもらえることを楽しみにしています」と完成作への注目に期待を寄せている。
「Shohei Ohtani - Beyond the Dream」は11月17日から、ディズニープラスで独占配信される。

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