ヴィム・ヴェンダース×役所広司「PERFECT DAYS」清掃員の“朝のルーティーン”とらえた日本版本予告公開
2023年11月3日 07:00
「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」などの傑作で知られる名匠ヴィム・ヴェンダースが、役所広司を主演に迎えた「PERFECT DAYS」の日本版本予告映像が、このほど公開された。
東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた本作は、日本の公共トイレのなかに「small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)」を見出した作品。清掃員の平山(役所)という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡いでいる。
第76回カンヌ国際映画祭では、最優秀男優賞を受賞。第36回東京国際映画祭のオープニングでは、カンヌ国際映画祭以来となるレッドカーペットをヴェンダース監督と役所を筆頭に、豪華キャスト・スタッフが勢揃いし歩き、駆けつけた多くのメディアのインタビューやファンの歓声に応えた。レッドカーペット後は、オープニング作品としてアジアプレミアを実施。SNS上では「完璧な作品」「素晴らしすぎて泣いてしまった」「見た日がパーフェクトデイになる」という感想が見受けられた。
映像では、竹箒で地面を掃く聞き馴染みの良い音が聞こえてくるなか、いつもの朝を迎えたことを悟った主人公・平山の日常から始まる。布団を畳み、ドアを開けて空を見上げ、アパートの前にある自販機で缶コーヒーを買う。そんななんてことの無いルーティーンが描かれる。
「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」というセリフとともに、平山はいくつもの風変わりなトイレを清掃してまわっていく。全編に流れているルー・リードの「PERFECT DAY」が盛り上がりを見せるとき、平山は1日を終え、薄い布団に寝そべり、小さな明かりで文庫本を読み耽る。キャッチコピーの「こんなふうに生きていけたなら」とともに、歌詞にもある「Oh, it’s such a perfect day」を体現している。
そんな平山の日常の背景に浮かび上がる、海外メディアによるレビューにも注目して欲しい。「詩情漂う傑作」(tagesschau)、「ヴィム・ヴェンダース監督の美しい禅の精神が再び現れた」(PREMIERE)、「ほとんどの時間を無言の演技で支配している 魅惑的で優雅な役所広司の演技」(DEADLINE)というように、ヴェンダース監督の新作が世界中で受け入れられていることを裏付けている。
「PERFECT DAYS」は、12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。なお、11月3日よりムビチケ前売り券の発売もスタートする。
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