福山雅治がディズニー史上最恐ヴィランの声優に決定「すごく光栄」 ミュージカルにも初挑戦
2023年11月3日 05:00
福山雅治が、ディズニー100周年記念作品「ウィッシュ」の日本版声優を務めていることがわかった。ディズニーが歩んできた100年の歴史の中でも「史上最も恐ろしいヴィラン」と制作陣が語る、マグニフィコ王役。US本社のオーディションを経て決定した福山は「大変驚いたのと同時にすごく光栄でした。当然プレッシャーもありましたが、こんな経験はなかなか無いので、そのプレッシャーも含めて思いっきり楽しみたいなと思って現場に挑みました」とコメントを寄せた。
本作は、ウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年を迎えることを記念し、「アナと雪の女王」のスタッフ陣が手がける、歴史の集大成となるドラマティックミュージカルだ。主人公は、どんな願いも叶う魔法の国・ロサス王国の驚くべき真実をたったひとり知ってしまった17歳の少女アーシャ。願いを信じ続ける彼女が起こす、ある奇跡を描く。アーシャの声優は生田絵梨花が務めている。
シンガーソングライターとして活躍する一方、俳優やラジオパーソナリティとしても活躍する福山。声優としては「未来のミライ」「映画おしりたんてい シリアーティ」などに出演している。
本作で担当するのは、どんな願いも叶う魔法の王国の国王マグニフィコ。魔法の力でロサス王国の国民の願いを叶える偉大な王だが、叶えるのは自分が良かれと思う願いだけで、実は国民の願いを支配しているという“裏の顔”を持っていた。そして、人々の心の原動力である”願い“の力を利用して、さらなる強大な魔力を手に入れようとする恐ろしさを秘めたキャラクターである。
そんな王としてのカリスマ性や恐ろしいヴィランへと変貌していく難しい感情を表現することがマグニフィコ王役には求められるが、US本社のオーディションを経て、確かな演技力はもちろん、福山の持つ低く落ち着いた声が、王としての威厳、力強さを表現できると評価され、日本版声優に起用された。
劇中ではマグニフィコ王が歌う「輝く願い」「無礼者達へ」という楽曲が登場し、福山は自身のキャリアとしては新境地となる初のミュージカル作品への参加となる。
マグニフィコ王というキャラクターについて、福山は「とても正しく正義感に溢れているキャラクター」と説明し、「その行き過ぎた正義感に故に悲しい存在となってしまった、悲劇の王様だと思う」と話す。
そんな難しい役どころのアフレコを終えて「人は誰しもどんな立場でも年齢でも時と場合によって表と裏があります。裏の部分をどう表現できるのか、シーンによってその塩梅をチューニングするという事を注意しました」と振り返る。さらに「マグニフィコ王のことがよく分かると言うと、福山は暴君なんだなって思われそうですけど。マグニフィコ王に対して甘すぎるのかもしれませんが、複雑みをどうやって入れ込めば、その悲しみが可笑しみにまで昇華できるのか、というアプローチをしたつもりです」と、キャラクターへ愛情を持って声を吹き込んだという。
また、本作を楽しみにしているファンには、「願い、希望を持つことは大事なんだと教えてくれる作品になっています。そして、正しさとはなんだろう、人間にとって正義とは、悪とはなんだろうということを深いところで教えてくれる作品になっています」と、熱いメッセージを送った。
「ウィッシュ」は12月15日から公開。
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