“90歳”を迎えた草笛光子、実在のレジェンド作家・佐藤愛子役に挑戦 「九十歳。何がめでたい」前田哲監督が実写映画化
2023年10月25日 07:00

直木賞をはじめ数々の賞を受賞し、今年11月5日に100歳を迎える作家・佐藤愛子氏のベストセラーエッセイ集「九十歳。何がめでたい」の実写映画化が決定。主演を務めるのは、10月22日に“90歳”を迎えた草笛光子。「老後の資金がありません」の前田哲が監督を務め、2024年6月21日に公開されることがわかった。
2016年5月まで1年に渡り「女性セブン」(小学館刊)に連載され、90歳を迎えヘトヘトになった作家自身の日々の暮らしと世の中への怒り、戸惑いをつづった「九十歳。何がめでたい」。その“老い”や“現代社会”に対する歯に衣着せぬ物言いと、独特のユーモアで、「人生百年時代」といわれる現代を生きる老若男女に多くの共感を得て、たちまち社会現象に。その後、98歳を迎え、ますますヘトヘトになった日々の暮らしをつづった続編「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」も刊行され、シリーズ累計発行部数は167万部となっている。
(C)佐藤愛子/小学館
(C)佐藤愛子/小学館草笛といえば「老後の資金がありません!」では主人公を悩ますチャーミングな浪費家の姑役、「次元大介」では世界一の銃職人役と、幅広いキャラクターを演じ続けている。今回は“世の中を痛快に一刀両断する90歳の作家”佐藤愛子役に挑むことになった。
クランクインを迎えたばかりの草笛は、撮影現場でスタッフ・キャストたちからの誕生日のお祝いセレモニーを受け、90歳を迎えた感想として「毎日、老いと闘っていますが、90歳と闘ったら損。闘わないように受け入れて90歳を大事に生きてみようと思います」とコメント。佐藤愛子を演じることについては、「いよいよクランクインを迎え、大変なことですが、私は私なりに正直に一生懸命やります。大事に演じ大事に生きます」と意気込みを語っていた。
物語は、数々の文学賞を受賞してきた佐藤愛子が、作家生活を引退して来客もなくなり鬱々と過ごしていたところに、冴えない中年の編集者・橘高がエッセイの依頼を持ち込むところから始まる。ヤケクソで始めた連載は「いちいちうるせえ!」と世の中への怒りを赤裸々に書いたエッセイが意図せず大反響を呼び、愛子の人生は90歳にして大きく変わっていく。
映画化発表にあわせて、原作者の佐藤氏、主演の草笛、前田監督、岡田有正プロデューサーのコメントが発表された。

(C)2024『九十歳。何がめでたい』製作委員会と
てつもないヒストリーとパワーを持っておられる佐藤愛子先生と主演の草笛光子さんによる「悲しみを喜びに、苦しみを楽しみ」に変えてしまう、ハートならぬハードウォーミングな作品を作り上げたいと思います。
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