ギャスパー・ノエ監督、約4年振りに来日! 老夫婦の死に様を描く「VORTEX ヴォルテックス」2画面の新場面写真
2023年10月20日 19:00

実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエ監督が、「VORTEX ヴォルテックス」を引っ下げ、約4年振りに来日することが決定。11月14日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で実施される先行プレミア上映に登壇することが発表された。あわせて、新場面写真と30秒予告編もお披露目された。
「VORTEX ヴォルテックス」は、ノエ監督が、「暴力」「セックス」を封印し、「病」と「死」をテーマに、自身の経験を経て新たな世界を作り上げた作品。「人はどう死んでいくのか?」という、誰もが目をそむけたくなる現実を、真正面から冷徹なまでにまざまざと描いた。

主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントと、「ママと娼婦」の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾ったフランソワーズ・ルブラン。演じるのは、映画評論家で、心臓病を抱え余命短い夫(アルジェント)と、元精神科医で認知症を患う妻(ルブラン)だ。老夫婦の苦悩にまみれた“人生最期の日々”が、2画面分割映像(スプリットスクリーン)で、ふたつの視点から同時進行で映し出される。心通わぬ家族、不測の出来事、やがて訪れる死――観客は、暴力なき恐怖の渦に吸い込まれ、“死ぬまで”を追体験することになる。


場面写真には、老夫婦がバルコニーで乾杯をする在りし日の仲睦まじい姿や、抱き合う様子を活写。しかし、そんな日々から一転、妻の認知症が進行し、夫との意思疎通が徐々に難しくなっていくことを暗示する“老夫婦の心の隔たり”を表したシーンや、息子(アレックス・ルッツ)と孫を交えた、決して穏やかではなさそうな光景など、ジワジワと迫りくる不穏を感じさせるようなシチュエーションの数々が、2画面分割シーンで切り取られている。すれ違う夫婦、助けを求めることの難しい家族関係、そして徐々に漂い始める死の匂い――この先に待ち受ける恐ろしい死に様を予感させ、ノエ監督のトリッキーな映画づくりが垣間見えるビジュアルとなった。
「フランス映画祭2022横浜」では、体調不良で来日が叶わなかったノエ監督。このほど、「CLIMAX クライマックス」(19)以来となる約4年振りに、ノエ監督が東京の地へ降り立つことが決定した。
「VORTEX ヴォルテックス」は、12月8日からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。
(C)2021 RECTANGLE PRODUCTIONS - WILD BUNCH INTERNATIONAL - LES CINEMAS DE LA ZONE - KNM ARTEMIS PRODUCTIONS - SRAB FILMS - LES FILMS VELVET - KALLOUCHE CINÉMA Visa d’exploitation N° 155 193
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