第24回東京フィルメックスラインナップ発表 審査員にワン・ビン、濱口竜介「GIFT」石橋英子とのライブパフォーマンス上映も
2023年10月4日 16:00

第24回東京フィルメックスのラインナップ発表会が10月4日にオンラインで行われ、プログラム・ディレクターの神谷直希氏が上映作品を紹介した。会期は11月19日~26日。
コロナ禍への対応や各種コスト高騰が原因で「昨年は大きな損失を出し、今年の開催が危ぶまれるような状況だった」と神谷氏は明かし、苦境を超えての今年の開催決定に「支えてくださっているすべての方々にお礼を申し上げたい」と挨拶。昨年は東京国際映画祭と同時期開催だったが、今年は開催が11月後半となった理由について「会場の都合。去年とは違う形で、プレイベントで東京国際映画祭終了直後から連動しているように見せられればと考えている」と述べた。
今年は「東京フィルメックス・コンペティション」8作品、「特別招待作品」7作品、「メイド・イン・ジャパン部門」4作品、プレイベント「Filmmaker's Homecoming」12作品、ジョアン・セーザル・モンテイロ監督特集3作品の計34作品が上映される。コンペ部門の審査員は中国のワン・ビン監督、台湾の映画プログラマー、クオ・ミンジュン、タイのアノーチャ・スウィチャーゴーンポン監督が務める。
コンペティション部門には、イラン、マレーシア、シンガポール、ベトナム、モンゴル、中国、韓国、日本と7カ国の監督による8作品が選出された。うち5作品が長編デビュー作となり、仲野太賀と橋本愛が共演する山本英監督の「熱のあとに」ついて、神谷氏は「生きることと愛することに正面から向かい合う作品」とコメントした。
「特別招待作品」部門でのオープニング作品は、トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督作、今年の第76回カンヌ映画祭コンペティション部門でプレミア上映された「About Dry Grasses(英題)」。クロージング作品は、ウェイン・ワン監督が1990年に発表した「命は安く、トイレットペーパーは高い」のデジタルリマスター版で、96年に撮影したシーンが組み込まれた、ディレクターカット版が上映される。そのほか、ワン・ビン監督の「黒衣人」やペドロ・コスタ監督の短編「火の娘たち」、ホン・サンス監督の新作「水の中で」をラインナップ。また、濱口竜介監督が第80回ベネチア国際映画祭の銀獅子賞(審査員大賞)を受賞した「悪は存在しない」の関連作「GIFT」では、石橋英子のライブパフォーマンス付き特別上演が予定されている。
公開待機中の日本映画の中から選りすぐりの作品を紹介する「メイド・イン・ジャパン部門」では、タレンツ・トーキョー修了生ニコール・ミドリ・ウッドフォードによる「Last Shdow at First Light(英題)」、相米慎二監督の「お引越し」デジタルリマスター版、4人の監督による「広島を上演する」、岩崎敢志監督の「うってつけの日」が上映される。
さらにプレイベントとして、「Filmmaker's Homecoming」と題しタレンツ・トーキョー参加監督の12作を上映する特集がヒューマントラストシネマ渋谷で開催され、関連企画として、ジョアン・セーザル・モンテイロ監督特集が11月17、18日にアテネフランセ文化センターで行われる。
期間中(11月20日~11月25日)には、ベルリン国際映画祭と提携する、映画分野の人材育成事業「タレンツ・トーキョー2023」も開催されるほか、10月13日に東京コンベンションインキュベンションセンターとのトークイベントも予定されている。第24回東京フィルメックスは11月19日~11月26日、有楽町朝日ホール、ヒューマントラストシネマ有楽町で開催予定。上映作品やスケジュールなど詳細は公式HP(https://filmex.jp)で告知している。
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