舞台版「博士の異常な愛情」主演はスティーブ・クーガン
2023年10月3日 08:00

巨匠スタンリー・キューブリックの傑作「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1964)の舞台版に、「ロスト・キング 500年越しの運命」「博士と狂人」のスティーブ・クーガンが主演を務めることが分かった。
キューブリック監督の遺産管理団体が初めて公認した舞台作品。映画「スターリンの葬送狂騒曲」の監督で、ドラマ「Veep ヴィープ」「官僚天国! 今日もツジツマ合わせマス」の企画・脚本家アーマンド・イアヌッチが脚本を執筆。オリヴィエ賞2度受賞のショーン・フォーリーが脚色・演出を手がける。プロデュースは、パトリック・マイルスとデビッド・ラフ。
米Deadlineによれば、クーガン「『博士の異常な愛情』の舞台化には、大きな責任が伴う。この不朽の名作を新しい観客に届けるチャンスでもあり、エキサイティングな挑戦でもある」と語っている。「ショーンは舞台コメディの巨匠だし、アーマンドとは30年以上前から一緒に仕事をしていて、記憶に残るコメディを一緒につくってきた」とコラボレーターに信頼を寄せた。
対するイアヌッチはX(旧ツイッター)で、「スティーブは、人々をうろたえさせながらも腹を抱えて笑わせることに長けており、彼の非凡なキャラクターに悪意、狂気、脅威を感じ取っている」とコメント。また、「我々のチームは、人々を"笑顔と悲鳴で家に帰したいと思っている」と意気込みを語った。
映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」は、東西冷戦時代を背景に、戦争が世界の破滅を導くことをシニカルに描いた風刺映画。主演のピーター・セラーズはストレンジラブ博士、米大統領、英国空軍大佐の3役を演じた。
舞台版は、英ロンドン・ウェストエンドのノエル・カワード・シアターで2024年10月8日から12月21日まで限定上演される。
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