稲垣吾郎×新垣結衣「正欲」東京国際映画祭に正式出品 キャスト陣によるコメント&新場面写真披露
2023年9月27日 16:00
稲垣吾郎と新垣結衣が共演し、朝井リョウ氏の小説を映画化する「正欲」が、第36回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決定した。キャスト陣のコメントとともに、新たな場面写真が披露された。
原作は、「桐島、部活やめるってよ」「何者」で知られる朝井氏が、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。21年3月に発売されるやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した。朝井氏は同書を「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品」と語り、家庭環境、性的指向、容姿、様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出す。映画は原作とは異なり、演出家・岸善幸と脚本家・港岳彦によってある種のラブストーリーとして展開する。
検察官として横浜検察庁に務める寺井啓喜役に稲垣、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣を配し、夏月の同級生・佐々木佳道役で磯村勇斗、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也役を佐藤寛太、大也と同じ大学に通う神戸八重子役で東野絢香が共演。別の場所でそれぞれの人生を歩んできた彼らの関係は、物語が進むにつれ、少しずつ交わっていく。
場面写真には、啓喜(稲垣)と妻・由美(山田真歩)と息子・泰希(潤浩)の穏やかならぬ様子が切り取られているほか、夏月(新垣)が何かをこらえるようにうつむく姿、佳道(磯村)が何とも言えない表情で誰かを見つめる姿など、物語を彩る登場人物たちのさまざまなシーンが収められている
本作は、第36回東京国際映画祭(10月23日~11月1日開催)に出品され、同映画祭がワールドプレミアとなる。稲垣は「観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画」、新垣は「自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品」とコメントを寄せた。
「正欲」は、11月10日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。第36回東京国際映画祭の上映スケジュールとキャストのコメント全文は以下の通り。
10月27日18時~/ヒューマントラストシネマ有楽町スクリーン1
10月31日10時20分~/TOHOシネマズ日比谷スクリーン12
受付方法:東京国際映画祭公式サイト
購入期間:10月3日13時~10月5日23時59分
観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画になっていると思います。全てに疑問を持ちながら、純粋な気持ちで演技に向き合うことができました。
問われている感覚が、原作を読んだ時から、映画が完成した後もずっとそばにあります。自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品でした。
観終わった後、温かい気持ちになり、自分を大切にしようと思いました。この『正欲』を通して、我々と観て下さった方が「何か」を共有し育み、互いに勇気を持って、一歩でも半歩でも自分の人生を進めていけるようなれたら嬉しいです。
善く生きるということ。人と共存するということ。人生の意義を考えること。暮らしのなかでは保留することができる答えのない問いが、映画という実態を伴って眼の前に現れました。僕はこの作品を引きずって大人になっていこうと思います。
完成された『正欲』は、人間の命がとても美しく描かれた映画でした。上手に息が吸えない私たちに、今を生きるための酸素を送り届けてくれる作品です。この映画が、少しでも多くの方に届く事を、心から願っております。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー