R・リンクレイター監督、ケイト・ブランシェットは「バーナデットを演じられる唯一の人物」 インタビュー映像独占入手
2023年9月22日 09:00

リチャード・リンクレイター監督(「6才のボクが、大人になるまで。」)が、最新作「バーナデット ママは行方不明」(公開中)を語るインタビュー映像を、映画.comが独占入手。リンクレイター監督は、「ケイトが英語圏でバーナデットを演じられる唯一の人物だと思ったんだ。一度ケイトだと思ったら、そうとしか見えなかった」と、主演のケイト・ブランシェットを絶賛している。
本作は、2012年に出版され、米ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーに約1年間リスト入りした、米作家マリア・センプルによる小説「バーナデットをさがせ!」(彩流社刊)を映画化するもの。全米図書館協会アレックス賞を受賞するなど、高い評価を得ている。原作の大ファンだったブランシェットがバーナデット役を熱望し、破天荒で常識を超えた言動に走る主人公をチャーミングに表現。自身10度目となるゴールデングローブ賞ノミネートを果たしている。

シアトルで暮らす主婦のバーナデットは、仕事のできる夫と仲良しの娘に恵まれ、一見幸せな生活を送っていた、しかし、極度の人間嫌いであるバーナデットはいつもトラブルを起こし、ママ友たちからも煙たがられていた。かつては天才建築家として活躍していたが、夢を諦めた“あの日”から、息苦しさを募らせていた。そんななか、ある事件をきっかけに、退屈な世界で生きることに限界を感じたバーナデットは、忽然と姿を消す。彼女が向かった先、それは南極だった――!
ブランシェットと同じく、原作ファンであるリンクレイター監督は、バーナデットは魅力的かつ強い女性であり、多くの人々にとっての代弁者だと話す。「(バーナデットは)ロサンゼルスでの挫折、引越し、母としても問題がある。本当に複雑で、中年の複雑さもある。才能のある中年の女性で、天才でありながらアートも実践できない」と、夢を諦め、専業主婦として息苦しい日々を過ごす彼女の境遇を語る。
バーナデットに訪れる危機については、「ネガティブが蓄積された危機的状態だ。ケイトをクレイジーに、道を踏み外して、何かを得る人物に描く人はあまりいないと思う。僕も彼女は全然クレイジーじゃなく、世界がクレイジーだと思った。世界が彼女に馴染んでいなくて、クリエイティブな人にはよくあることだと思う」と共感を示す。

さらに、「(自分の作品は)セリフが多すぎという人もいるけど、それが僕の良いところだと思うんだ」「ケイト・ブランシェットなら確実だよ。長いモノローグを語るには、説得力のある人物が必要だ。ケイトの作品を長い間見てきて、彼女なら説得力が生まれると、ずっと思っていたんだ」と、ブランシェットのキャスティングへの、絶対的な自信をにじませる。「エグゼクティブ・プロデューサーのミーガンが本をくれて、ケイトのことも話してくれた。『バーナデットみたい』って。だからケイトを念頭に置いて読んだんだ。ケイトを忘れることができなかった」と振り返った。
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