山田涼介の新境地は「危うさ」と「愛おしさ」！　「BAD LANDS」二面性が垣間見える新場面写真

本作は、直木賞作家・黒川博行氏による小説「勁草」（読み方：けいそう）を原田眞人監督が映画化。特殊詐欺を生業とする姉弟、ネリ（安藤）とジョー（山田）はある夜、思いがけず3億円もの大金を手にしたことから、さまざまな巨悪から狙われることとなる。

ジョー役を演じた山田は、特殊詐欺に手を染めることでしか生きていくことの出来ない“持たざる者”の危うい姿をリアルに体現。一方で、血が繋がらないながらも唯一の家族であるネリ（安藤）を心の拠り所にし、愛し守ろうとするどこか憎めない“愛くるしい弟像”も同時に表現し、2つの軸の絶妙なバランスで魅力あふれるジョーというキャラクターを生み出した。

(C)2023『BAD LANDS』製作委員会

山田にとって原田監督作品は、沖田総司役を演じた「燃えよ剣」以来、2度目の参加。原田監督は本作の製作発表時、「沖田総司が現代に甦ったらこうなるのではないか、というコンセプトのもと山田涼介に参加してもらいました。沖田以上に切なく危険な若者を演じきった涼介の天才に私は魂を食いちぎられました」と熱いコメントを寄せ、山田が切り拓いた新境地に期待の声があがっていた。

山田も、「前回（『燃えよ剣』）はとにかく緊張していたんですけど、今回は役どころもメインだったので、自分から積極的にアドリブを考えて提案しました。そういうことを求められるのは、ちゃんと役者として見てもらえている感じがして嬉しかったですね」と撮影を振り返り、充実感を明かした。

今作で初共演を果たした安藤も、「ネリからはジョーを必要以上に近づかせないよう牽制するセリフが多いけど、ネリが言葉で何かを投げかけると、山田くんが必ずそれをキャッチして投げ返してくれるんです」と信頼を寄せる。先日行われた完成披露試写会では、「山田涼介と“ジョー”は、映画の歴史に残る役との出会いだと思う」と太鼓判を押した。

「BAD LANDS　バッド・ランズ」は、9月29日から公開。