“サスペンスドラマの帝王”船越英一郎、日本版ポアロ役に意欲「事件の犯人を崖に追い詰めたい!」
2023年9月15日 13:00
船越英一郎が9月14日、名探偵エルキュール・ポアロシリーズ第3弾「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」の特別先行上映会イベントに出席。同日は、原作者のアガサ・クリスティ生誕前夜であり、映画の全国公開前日。ミステリーを語るに相応しい“サスペンスドラマの帝王”船越は、憧れの名探偵ポアロ風の姿で登壇していた。
“ミステリーの女王”の異名を持つクリスティが生涯を通して書き続け、今なお全世界で愛される“名探偵ポアロ”シリーズ。1969年に発表された「ハロウィーン・パーティ」を原作にした今作は、「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続き、ケネス・ブラナーが監督・主演を担当。事件の舞台は、ベネチア。流浪の日々を送る世界一の名探偵エルキュール・ポアロ(ブラナー)は、「私は死者の声を話せます」と断言する霊能者レイノルズ夫人(ミシェル・ヨー)による“超常現象”の謎を解き明かすために、子どもの霊が出現するという屋敷での降霊会に参加する。
「ポアロ」シリーズへの愛が溢れ出すかのように、高級感漂うスーツとポアロのトレードマークである口ひげをまとって登壇した船越。「ポアロ風の衣装をスタイリストに作ってもらいました!」と衣装がお気に入りの様子。ポアロ役のケネス・ブラナーとは共通点があるそうで「実は同い年なんです。彼が演じるポアロの几帳面で神経質な姿に共感しました」と明かした。
船越は、これまで演じたキャラクターを通して事件を解決してきた経験から、“推理作品を鑑賞してもすぐに犯人が分かる“という。いち早く本作を鑑賞した船越は、本作についてこのように語っていた。
「特別先行上映を鑑賞する皆様が全世界で一番最初にこの映画を観るかもしれませんね。でも私が一足先です(笑)!崖の上で仕事をしてきた甲斐がありましたね。私は映画の中盤に犯人の目星をつけて、後半にはその考えが確信に変わりました。答え合わせのわくわくがありますし、そして最後に想像もしていなかった真実が隠されているなど心地の良い裏切りもあります。ケネス・ブラナーの名探偵ポアロシリーズの中で本作が一番面白かったです!」
本作では「犯人が“人間”か“亡霊”かさえもわからないなか、ポアロすらも翻ろうされ、ついには命までも狙われてしまう」。船越はあらゆる事件を知り尽くす“サスペンスドラマの帝王”らしく「所説はありますが、犯人捜しを楽しむのがミステリー。犯人が分かっていて、その主人公が犯人をどう追い詰めていくか物語を楽しむのがサスペンス。ポアロはミステリーでありながら、サスペンスの魅力も併せ持った“本当の名作”と言い切れると思います!」と“ミステリー”と“サスペンス”の違いも解説していた。
数々のドラマで事件を解決してきた船越は“私生活での難事件”を聞かれると「新作の2時間ドラマが少なくなってきたことですかね。解決の糸口が見つかりません(笑)」と告白。さらに「日本版のポアロがあれば是非やらせていただきたいです」とアピール。クリスティ作品の魅力についても「彼女は人間の闇に光を当てていますよね。人間は愛すべき存在だということを語っている。ちなみに、私は未だにポアロの実態がつかめていません。彼は嘘つきですからね(笑)。クリスティは人間を見つめる普遍的な文学を描いていると思います」と独自の視点で披露していた。
「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」は、本日9月15日から全国公開。
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