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【超貴重】20年の映画制作&出国&取材を禁止された、ジャファル・パナヒ監督の来日なるか? メッセージ動画披露

2023年9月15日 12:00

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14年振りとなる来日に意欲
14年振りとなる来日に意欲
(C)2022_JP Production_all rights reserved

イラン政府に映画製作を禁じられながらも、圧力に屈せず撮影を続けるジャファル・パナヒ監督が、日本のファンに向けて最新作「熊は、いない」(公開中)を語るメッセージ動画がお披露目。世界中が注目するであろう貴重な映像で、配給会社からも「正直、わたくしたちも驚いております!」というコメントが寄せられた。

画像2(C)2022_JP Production_all rights reserved

長編デビュー作「白い風船」(1995)で第48回カンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞して以来、世界三大映画祭ほか主要映画祭で高く評価され続ける、イランの名匠パナヒ。イランで暮らす人々の日常を穏やかな視点で描きながらも、社会にある障壁や理不尽な規制を浮かび上がらせる作風で知られている。しかし、政府への反体制的な活動が原因で、2010年に“イラン国家の安全を脅かした罪”により、6年間の懲役、20年間の映画制作・出国・あらゆる取材の禁止を言い渡された。

その後、パナヒ監督は保釈金を払い釈放されたが、パスポートを取り上げられ、自宅軟禁状態に。それでも創意工夫を凝らし映画製作を続けたことで、“闘う映画監督”や“世界で最も勇敢な映画監督”と呼ばれている。しかし、22年7月、反体制感情が国全体で高まり、反対派を取り締まるなかで、再逮捕される。パナヒ監督は「違法かつ非人道的な行為」とハンガーストライキを行い、23年2月に一時釈放。その際にパスポートが返却され、事実上では出国禁止が解かれたといえる。23年4月には、息子たちが暮らすフランスへ行ったことが報道された。

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このほど、そんなパナヒ監督からのメッセージ動画が公開。スタジオらしき場所にいるサングラス姿のパナヒ監督は、「日本の皆さん、特に『熊は、いない』を見にきてくれた皆さん、こんにちは」と挨拶している。パナヒ監督は、14年振りとなる来日に向けて意欲を示しており、関係各所に交渉中とのこと。続報は、公式SNS(@nobears_jp)で発表されるという。

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本作は、パナヒ自ら演じる、極秘にリモート映画撮影を進める監督が、撮影で訪れていた小さな村で起きたあるトラブルに巻き込まれていく社会派サスペンス。監督を軸に迷信、圧力、社会的な力関係で妨げられる2組のカップルに起きる、想像を絶する運命を描く。事実と虚構を織り交ぜ、規律が厳しいイランだからこその隠喩がちりばめられた、フィクションとノンフィクションのハイブリッド作品となっている。第79回ベネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞した。

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