観る人みんなが幸せになる! 社会現象を起こしたフランス映画「アメリ」デジタルリマスター版11月17日公開
2023年9月15日 11:00

2000年代初めに大ヒットし、社会現象を起こしたフランス映画「アメリ」デジタルリマスター版が11月17日から公開される。渋谷ユーロスペースでは公開時と同じ35ミリフィルムでの上映も予定されている。このほど、ポスタービジュアルと著名人の応援コメントが披露された。
本作は、パリの下町を舞台に、空想といたずら好きな主人公アメリが繰り広げるロマンチックコメディ。本国フランスでは公開直後から「観る人みんなが幸せな気持ちになれる」と口コミが広がり、当時のシラク大統領やジョスパン首相も観賞した「アメリ」。それまで「デリカテッセン」(91)、「ロスト・チャイルド」(95)、「エイリアン4」(97)とダークな世界を得意としたジャン=ピエール・ジュネ監督が、「人々を幸せにする映画を撮りたい」と方向転換したのが本作だ。各地でロングラン・ヒットを連発し、2002年にはアカデミー賞で外国語映画賞、美術賞など5部門にノミネートされた。
日本公開は2001年11月17日。女性ファッション誌やカルチャー誌がおしゃれでかわいい「アメリ」を大々的に誌面で紹介し公開前から注目を集めた。そして、公開当日は、日本での上映館は今はなきミニシアター「渋谷シネマライズ」1館限定で、「アメリ」を待ち焦がれていた人々が朝からスペイン坂の上から井の頭通りまで並び、「観たいのに観られない!」と悲鳴があがった。その後、ワイドショーや男性週刊誌も「アメリ」現象を追いかけて、「アメリ」は社会現象と化していった。その後、北は北海道の旭川、南は沖縄・那覇まで47都道府県、全160館の映画館で上映(再上映含む)されるなど、ミニシアター系映画としては異例の拡大公開を記録した。

同時に、赤と緑を基調にしたポップなインテリアや、オドレイ・トトゥが着こなすレトロなファッションも注目を集め、ムックやノベライズ、レシピ集、ヤン・ティルセンが手掛けた劇中音楽の楽譜集など関連書籍が続々と出版された。アメリのベッドサイドに置かれるミヒャエル・ゾーヴァの豚さんランプは高値で取引され、アメリの世界を3Dで体験したいファンのために聖地巡礼ツアーが企画されるなど、日本でも社会現象となった。
いたずら好きなアメリを表情豊かに演じたのは、当時、映画デビューしたばかりのオドレイ・トトゥだ。ジュネ監督は脚本段階で別の俳優を主演に想定していたが、スケジュールの都合で断念。新たにキャスティングを始めたところ、「エステサロン ヴィ-ナス・ビューティー」(99)のポスターでトトゥを発見し、即採用となり、本作で大ブレイクした。
11月17日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ユーロスペースほかにて全国順次公開。
風変わりな両親の間に生まれたアメリは、父の誤解から学校に通えず、空想の世界で一人遊びする子ども時代を過ごした。大人になった今はパリの下町、モンマルトルで一人暮らししている。恋人や同世代の友達はいなくても、カフェ「ドゥ・ムーラン」の個性的な同僚や常連客に囲まれて、居心地がよい毎日を過ごしてきた。そんなある日、アメリのとあるお節介から小さな奇跡が起きる。
自信が持てない人でも心の殻を破る勇気がもらえる映画です。
有賀薫(スープ作家)
小谷実由(モデル)
COFFEE BOY (イラストレーター)
クリームブリュレをスプーンでカチ割るのも、
さくらんぼを耳に掛けてイヤリングにするのも、
フランボワーズを指サックにして食べるのも、
全部アメリに教わりました。
福田里香(菓子研究家)
真舘晴子(The Wisely Brothers/ミュージシャン)
安本彩花(アイドルグループ私立恵比寿中学メンバー)
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